お問合せ ブログ 採用情報 Instagram

Blog

主任ケアマネジャーが訪問看護で感じるやりがい|仕事内容とキャリアの活かし方

主任ケアマネジャーが訪問看護で感じるやりがい|仕事内容とキャリアの活かし方

主任ケアマネジャーの資格を取ったあと、次のキャリアとして訪問看護に関わる道があるかと迷う方は多くいます。病院や施設でケアマネジメントを続けるか、在宅の最前線へ移るか、岐路に立たされる時期です。

結論からお伝えします。訪問看護で感じるやりがいは、①生活全体への関与、②医療と介護の橋渡し、③後進育成、④制度外の相談対応、⑤多職種チームの中核、の5つです。居宅介護支援事業所の管理者要件は、2027年3月末までの経過措置を経て主任介護支援専門員へ移行します。訪問看護ステーション併設の居宅での需要も高まる方向にあります。

本記事では、主任ケアマネジャーが訪問看護で担う役割、やりがい、難しさ、キャリアの広げ方を順にご案内します。良い面と条件の両面を正直にお伝えすることを心がけました。

主任ケアマネジャーと訪問看護のつながりを3分で押さえる

主任ケアマネジャーとは、介護支援専門員(ケアマネジャー)としての実務経験を5年以上積んだうえで、都道府県が実施する主任介護支援専門員研修を修了した有資格者です。訪問看護そのものに配置義務はありませんが、訪問看護ステーションに併設された居宅介護支援事業所の管理者として関わるケースが広がっています。

厚生労働省の省令改正により、居宅介護支援事業所の管理者は原則として主任介護支援専門員に限定されます。令和3年度の改正で経過措置が延長され、現時点では2027年3月末までは従来の介護支援専門員でも管理者を続けられますが、以降は原則として主任への切り替えが求められます(厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.779)。

主任ケアマネジャーとは何者か(居宅介護支援と地域包括支援センターの違い)

主任ケアマネジャーは、ケアプラン作成の実務家であり、同時に後進を育てる役回りを担う職種です。居宅介護支援事業所では管理者として個別ケースの監督とスーパーバイズを行い、地域包括支援センターでは介護予防ケアマネジメントや困難事例の調整を担当します。

同じ資格でも配属先で色合いが変わります。居宅系は「現場に根を張る実務家」、地域包括系は「地域全体の相談ハブ」と理解すると整理しやすいです。訪問看護ステーションとの接点は居宅系の方が密になります。

訪問看護の現場で主任ケアマネジャーが接する3つの場面

訪問看護の現場では、主任ケアマネジャーが接する場面は大きく3つに分かれます。まず退院時カンファレンスでの方針決定、次に訪問看護指示書の交付調整、最後にケアプランの軌道修正です。

退院時カンファレンスでは、病院の退院支援看護師・主治医・訪問看護師と同席し、在宅での医療処置の継続可否を見極めます。訪問看護指示書については、主治医と訪問看護ステーションのやりとりを調整し、ケアプランに組み込みます。利用者様の状態変化に合わせた軌道修正は、ケアマネジャーとしての腕の見せどころです。

この記事で分かること・分からないこと

この記事で分かることは、主任ケアマネジャーが訪問看護で感じるやりがいと、キャリアの広げ方、そして現場で直面する難しさの構造です。公的統計と現場インタビュー動画を手がかりに、再現しやすい形で言語化しました。

一方、この記事で分からないこともあります。各都道府県での主任介護支援専門員研修の具体的な実施日程や、個別事業所の給与実額は網羅していません。研修の最新要綱は所属都道府県の実施要領を、求人の実額は各事業所の募集要項をご確認ください。

数字で見る主任ケアマネジャー・訪問看護の広がり

やりがいを語る前に、まず市場の輪郭を公的統計で押さえましょう。訪問看護ステーション数は10年間でおよそ2倍に拡大しており、介護支援専門員の資格保持者数と比較しても、現場需要は堅調に伸びています。

指標数値年度・出典
介護支援専門員 登録者数(累計)約73.9万人令和4年10月/厚生労働省「介護支援専門員資質向上事業に係る実態調査」
主任介護支援専門員 研修修了者数(累計)約17万人令和4年度/厚生労働省 同上
訪問看護ステーション数(全国)16,724か所令和5年10月/厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」
居宅介護支援事業所数(全国)39,047か所令和5年10月/厚生労働省 同上
居宅介護支援事業所の管理者を主任ケアマネに統一する経過措置の期限2027年3月末厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.779

介護支援専門員・主任ケアマネジャーの登録者数(厚労省統計)

主任介護支援専門員は、介護支援専門員全体の約2割強にあたる職能層です。厚生労働省「介護支援専門員資質向上事業に係る実態調査(令和4年度)」によれば、介護支援専門員の登録者数は累計約73.9万人、うち主任介護支援専門員研修の修了者は累計約17万人と公表されています。

ただし、登録者数と実従事者数には差があります。実際に主任介護支援専門員として現場で仕事をしている人数は、資格保持者よりも大幅に少ないのが実情です。「資格はあるが現役ではない」層が広く存在するため、各地で主任ケアマネの採用が課題になっています。

訪問看護ステーション数の推移(厚労省 介護サービス施設・事業所調査)

訪問看護ステーション数は、厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」で令和5年10月時点16,724か所と公表されました。前年同月比で+1,105か所、約7%の増加です。

拡大の背景には、在宅医療への政策シフトと、看取りの場としての自宅ニーズの高まりがあげられます。公益社団法人日本看護協会「看護統計資料」でも、看護師の訪問看護ステーション従事者数は年々増え続け、就業の選択肢として定着してきました。

居宅介護支援事業所の管理者要件が主任ケアマネジャーに統一された経緯

居宅介護支援事業所の管理者要件は、平成30年度の省令改正で主任介護支援専門員に一本化される方針が示されました。段階的な経過措置が重ねられ、現時点では2027年3月末までは従前の介護支援専門員でも管理者を続けられます(厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.779)。

ここから読み取れる現場メッセージは明快です。訪問看護ステーション併設の居宅、独立系の居宅のいずれも、主任ケアマネジャーの枠は今後5年〜10年のレンジで広がり続ける方向にあります。あなたの資格は、確実に求められる場所がある職能です。関連する求人動向は介護支援専門員・訪問看護の求人の見方でもまとめています。

主任ケアマネジャーが訪問看護で担う役割

訪問看護の現場で主任ケアマネジャーに期待される仕事は、①ケアプラン作成、②多職種調整、③スーパーバイズの3層構造です。ケアプラン作成は個別ケースの土台を作り、多職種調整は地域の医療・介護資源をつなぎ、スーパーバイズは同じ事業所の若手を育てる役割になります。

役割の重さは「個人を支える」ことから「組織と地域を支える」ことへと広がります。主任の名前の通り、現場の最前線と組織・地域の両面を見るのが仕事です。訪問看護ステーションに併設された居宅介護支援事業所であれば、医療と介護の情報が同じ屋根の下で動くため、ケアプランの軌道修正を即日で回せます。独立系の居宅と比べたときの強みと、気を配るべき中立性の論点を、以降のH3で順に見ていきます。

居宅介護支援事業所の主任ケアマネジャーに求められる仕事

居宅介護支援事業所の主任ケアマネジャーには、自身の担当ケースのケアマネジメントに加えて、同じ事業所の介護支援専門員へのスーパーバイズが期待されます。厚生労働省の運営基準では管理者としての職責が明記されており、個別ケースの質管理と事業所全体のサービス水準の底上げが仕事になります。

実務の時間配分は人によって振れ幅があります。ベテランの介護支援専門員が揃った事業所では、主任は管理と地域連携に時間を使えます。若手中心の事業所では、同行訪問とケース検討の時間が多くを占めます。この違いは、入職前の見学で確認しておくと入社後のギャップを減らせます。

訪問看護ステーションに併設された居宅との連携のかたち

訪問看護ステーションに併設された居宅介護支援事業所の主任ケアマネジャーは、医療と介護の情報を同じ屋根の下で共有できる利点があります。訪問看護師の記録、主治医からの指示書、看護師の判断材料をリアルタイムで把握できます。

一方、独立系の居宅ケアマネジャーと比べて「中立性」の見え方には配慮が要ります。利用者様に対して「併設だから訪問看護を押し付けていないか」をご本人・ご家族の立場で検証する姿勢が欠かせません。主任としての誠実さが問われる局面です。

主任ケアマネジャーが担うスーパーバイズ・新人指導

主任ケアマネジャーの大きな仕事に、同じ事業所の介護支援専門員へのスーパーバイズがあります。困難ケースの助言、記録の確認、法令遵守の点検、新人への同行訪問などが具体的な中身です。

スーパーバイズの手応えは、育てた若手が自力でケアプランを回せるようになった瞬間に訪れます。「教えること」が「育てること」に変わる段差を越えると、自分一人では到底届かない範囲の利用者様を間接的に支えられるようになります。

主任ケアマネジャーが訪問看護で感じるやりがい5つ

訪問看護の現場で主任ケアマネジャーが語るやりがいは、①生活全体への関与、②医療と介護の橋渡し、③後進育成の手応え、④制度の枠を超えた相談対応、⑤多職種チームの中核としての専門性、の5つに集約されます。病院や施設でのケアマネジメントとは、関わり方の深さと広がりがはっきり異なります。

5つのやりがいは、どれか1つが突出するというより、同時に重なり合って手応えを生むのが特徴です。現場の動画インタビューと公的統計を手がかりに、再現しやすい形で言語化しました。順に見ていきましょう。

①利用者様の生活の全体像にかかわれる

訪問看護の現場で感じる最大のやりがいは、利用者様の生活の全体像にかかわれることです。病院のように診療時間で区切られる場ではなく、ご自宅という生活の場そのものに入っていきます。食卓、ご家族の表情、季節ごとの困りごとまでが視野に入ります。

YouTube「若き管理者が語る『病院看護と訪問看護の違い』と『やりがい』」でも、訪問看護側の魅力として「生活のなかで看ることができる」点が繰り返し語られています(出典:あわーず訪問看護リハビリステーション公式動画)。主任ケアマネジャーとしてもこの視点はそのまま財産になります。

②医療と介護の橋渡しをダイレクトに実感できる

主任ケアマネジャーが訪問看護で担う役割の中核は、医療と介護の橋渡しです。主治医・訪問看護師・訪問介護・リハビリ職・薬剤師・歯科衛生士など、多職種のバトンリレーの要になります。

橋渡しのやりがいは、点が線になる瞬間に訪れます。退院直後の服薬管理が難しい利用者様に、訪問看護師と薬剤師の訪問を重ねることで薬の飲み忘れが減る、といった連鎖的な改善の起点にケアマネジャーが立てます。

③後進を育てる手応えがある

主任ケアマネジャーの第二の仕事は、後進を育てることです。若手の介護支援専門員が、困難ケースの対応で悩んでいる時に伴走する役回りを担います。

育てる手応えは「自分が担当していたケースを、安心して後輩に渡せた」瞬間に生まれます。YouTube「#55【ケアマネージャー】実はどういう仕事?」でも、ケアマネジメントの質を上げるには先輩の助言が決定的だと紹介されています(出典:こうじ社長チャンネル)。先輩ケアマネからのバトン受けの経験は、必ず後進への伝達につながります。

④制度の枠を超えた相談に向き合える

訪問看護の現場では、介護保険の枠に収まらない相談が日常的に飛び込みます。独居の利用者様の社会的孤立、ご家族の介護疲れ、経済的な事情、看取りの意思決定——制度の切れ目にある課題は数えきれません。

主任ケアマネジャーの力の見せどころは、制度の枠を超えた相談に向き合う姿勢です。地域包括支援センターや民生委員、行政の障害福祉担当、医療ソーシャルワーカーと連携しながら、使える資源を一つずつ組み合わせていきます。「制度上難しい」で終わらせず、「何ができるかを一緒に考える」姿勢そのものが仕事の内実です。

⑤多職種チームの中核としての専門性を発揮できる

主任ケアマネジャーは、多職種チームの中核です。訪問看護師、理学療法士、作業療法士、訪問介護員、福祉用具専門相談員、主治医、歯科医師、薬剤師、地域包括のソーシャルワーカーなど、関わる職種は多岐にわたります。

中核としての専門性は、「情報を集めて整理する力」と「意思決定を支える力」の2つに現れます。カンファレンスで多職種の意見を要約し、利用者様とご家族の意向と突き合わせて次の一手を決める。この積み重ねが、主任としての専門性を育てます。

主任ケアマネジャーが訪問看護の現場で直面する難しさ

訪問看護の現場で主任ケアマネジャーが直面する難しさは、①担当件数と残業、②医療依存度の高いケースへの対応力、③単独判断の重さ、の3点に集約されます。やりがいだけで乗り越えようとせず、負担の構造と緩和策を先に把握しておくと、入職後のギャップを減らせます。

担当件数と残業の実態(厚労省 介護サービス施設・事業所調査)

介護支援専門員1人あたりの標準担当件数は35件と介護保険法上の運営基準で定められています(居宅介護支援費の逓減制の対象)。令和3年度の報酬改定で、ICT活用等の要件を満たす事業所は45件まで可能になりましたが、実態として35件前後で推移する事業所が多数派です。

主任ケアマネジャーの場合、自身の担当ケースに加えてスーパーバイズと管理業務が重なります。残業時間は事業所間で大きく異なりますので、入職前に「ケアマネジャー1人あたりの残業実績」を具体的な数字で確認することをおすすめします。曖昧な回答しか返ってこない事業所は要注意です。

医療依存度の高いご利用者様への対応で求められる学び直し

訪問看護の現場では、医療依存度の高いご利用者様(経管栄養、在宅酸素療法、人工呼吸器、腹膜透析(PD)、終末期がん等)のケースが増え続けています。病院や施設の経験が中心だった方は、在宅ならではの医療処置と環境要因の交互作用を学び直す必要が出てきます。

学び直しの手段は、所属事業所の勉強会、看護師との同行、職能団体の研修、専門書・論文の読み込みなど複数あります。主任介護支援専門員更新研修でも事例検討が組み込まれているため、自分の経験を言語化する良い機会として活用できます。

単独判断の重さと、スーパーバイズを受けられる体制の重要性

主任ケアマネジャーは、職場の中で最も相談相手が少ない立場になりがちです。若手に教える側に立つと、自分が悩みを打ち明ける相手が同じ事業所内にはいなくなります。

YouTube「ケアマネジャー(介護支援専門員)はやめとけ!…【現役主任ケアマネより提言】」では、現役の主任ケアマネジャーが単独判断の重さと燃え尽きのリスクを率直に語っています(出典:ハッピーアクトの介護チャンネル)。やりがいだけで乗り越えようとせず、法人内の他事業所、地域包括、職能団体のネットワークなど、外部にスーパーバイズを受けられる場を複数持つことが大切です。

主任ケアマネジャーが訪問看護へキャリアを広げる3つのルート

主任ケアマネジャーの資格と経験を訪問看護で活かすルートは、①居宅介護支援事業所の管理者、②訪問看護ステーション併設の居宅、③地域包括支援センターや法人本部、の3つに整理できます。どのルートも需要は堅調ですが、個別ケースへの関与の深さと、地域仕組みづくりの比重が異なります。

実際のキャリアパスを3通りに分解し、選び方の軸をお示しします。ご自身が「個の支援」と「地域の仕組みづくり」のどちらに価値を置くかを軸に、以下の3ルートを読み比べてみてください。

ルートA:居宅介護支援事業所の管理者として地域の相談窓口になる

最も一般的なルートは、居宅介護支援事業所の管理者として地域の相談窓口を担うキャリアです。2027年3月末以降は主任介護支援専門員が管理者要件になるため、法人側の需要も底堅く残ります。

このルートの魅力は、地域の中で「あの事業所に相談すれば何とかしてもらえる」という信頼を積み上げられる点です。ご家族からの口コミ、病院の退院支援看護師からの紹介、地域包括からの依頼が自然に集まり始めると、仕事が「お願いされる仕事」に変わってきます。

ルートB:訪問看護ステーション併設の居宅で多職種の中核になる

訪問看護ステーション併設の居宅介護支援事業所は、医療と介護の情報が同じ屋根の下で動く特性があります。訪問看護師の記録、主治医からの指示書、リハビリ職の報告をリアルタイムで把握できるため、ケアプランの軌道修正が速いのが強みです。

YouTube「大学病院勤務からいきなり訪問看護ステーション管理者へ」で紹介されるように、看護師から訪問看護管理者を経てケアマネジャーへキャリアを広げる人も増えてきました(出典:メンズナースだいすけチャンネル)。看護師資格と主任ケアマネジャー資格の両方を持つ方は、このルートで強みを発揮しやすい傾向があります。訪問看護の管理者要件については訪問看護の管理者の要件も合わせてご参照ください。

ルートC:地域包括支援センターや法人本部でケアマネジャーを育てる

3つ目のルートは、地域包括支援センターや法人本部で、現場のケアマネジャーを育てる役回りです。地域ケア会議の運営、新人研修の講師、困難事例の助言、地域の多職種連携プラットフォームの構築など、個別ケースを超えた仕事に軸足を移します。

このルートは、現場の実務から一歩離れる分、個別の利用者様との直接的な関係は薄まります。「教える・育てる・つなぐ」ことに価値を見出せる方には合いますが、「現場で手を動かし続けたい」方にはやや物足りなく感じられる傾向です。選び方の軸は、ご自身が「個の支援」と「地域の仕組みづくり」のどちらに価値を置くか、です。

すえひろ訪問看護ステーションでの主任ケアマネジャーのやりがい

すえひろ訪問看護ステーションは、足立区で3拠点を運営し、24時間365日の体制を取っています。訪問看護ステーション2拠点と居宅介護支援事業所「ケアクリエイションすえひろ」の3拠点体制で、主任ケアマネジャーは医療と介護の情報を同じ法人内で共有できる環境に身を置けます。

最後に、1つの参照例として、すえひろでの働き方をご紹介します。できることと体制の限界の両面を正直にお伝えしたいと思います。採用の判断材料として読んでください。

すえひろの3拠点体制とケアマネジャーの位置づけ

すえひろは、株式会社すえひろ(2019年11月設立)が運営する3拠点体制です。すえひろ訪問看護ステーション、足立西すえひろ訪問看護ステーション、そして居宅介護支援事業所「ケアクリエイションすえひろ」の3つが足立区内に揃っています。訪問看護ステーションは2020年3月に開設し、6年目を迎えました。

ケアクリエイションすえひろは、訪問看護ステーションの隣で動く居宅介護支援事業所です。看護師、理学療法士、作業療法士、ケアマネジャー、事務が同じ法人のなかで日常的に情報を共有します。訪問看護指示書の運用、退院時カンファレンス、ケアプランの軌道修正を、医療と介護の双方の視点でスピーディに行える体制です。

勉強会・理念共有ミーティングでの学び合い

すえひろでは、看護師向け勉強会「目からウロコ」を3ヶ月に1回開催しています。地域の看護師の皆さまも参加され、1回あたり約50名規模です。ケアマネジャーも参加でき、医療面の最新知識を自然に吸収できる場になっています。

2026年4月からは、毎週月曜8:30〜9:30を全員参加の理念共有ミーティングに充てる運用を始めました。「誰ひとりとり残さない社会」というビジョンと、「スタッフを護れる会社を創る」という創業時の信念を、週に一度全員で確かめ合う時間です。主任ケアマネジャーの立場でも、このミーティングは単独判断の重さを和らげる役割を果たしています。

まず見学からでも大丈夫です

すえひろは、「断らない」ことを基本方針にしてきました。他の事業所が受けなかったケースも含め、まずはお受けして、そこから考える、というやり方です。腹膜透析(PD)の在宅療養にも、勉強会を重ねて体制を整えてきました。

一方で、6年間でお引き受けを見送った依頼が1件だけあります。担当したスタッフが精神的に追い詰められる状況だったためです。「スタッフを護れる会社を創る」という創業時の考えを、そのとき優先しました。採用に関心を持ってくださる方には、良い面も難しさも、両方正直にお伝えしたいと考えています。

主任ケアマネジャーとしての経験を、訪問看護と居宅介護支援の両面で活かしたいと思われる方は、まず見学だけでも構いません。1日の流れと、実際に働く人を見てから決めてください。

訪問看護・居宅で「できること」と「できないこと」

訪問看護と居宅介護支援でケアマネジャーが支えられる範囲は、介護保険法と医療保険の規定で明確に定まっています。採用の判断にあたっては、できることとできないことを両面でご確認いただくと、入職後のミスマッチを減らせます。

主任ケアマネジャーの立場であっても、できる業務の範囲は変わりません。変わるのは、個別ケースへの関与の深さと、同僚への助言・育成の比重です。制度上難しい相談にも、使える資源を組み合わせて「何ができるか」を一緒に考える姿勢を大切にしています。処遇の全体像はケアマネジャー訪問看護の年収、キャリアチェンジの考え方はケアマネジャー 訪問看護への転職の記事で詳しくご案内しています。

訪問看護・居宅介護支援でできること

  • 主治医の指示に基づく医療処置(点滴、創傷ケア、呼吸管理、服薬管理支援ほか)
  • 健康状態の観察・相談・療養指導
  • リハビリテーション(理学療法士・作業療法士が担当)
  • ご家族への介護指導
  • ケアプランの作成・モニタリング・軌道修正
  • 多職種カンファレンスの調整
  • 利用者様の目標達成に向けた個別サポート

訪問看護・居宅介護支援でできないこと

  • 家事援助(ヘルパーの業務領域)
  • 買い物代行
  • 医師の診察
  • 医療的な介入のうち、主治医の指示を伴わない独自判断

制度上難しいと思われる相談でも、利用者様の幸せのために何ができるか、一度一緒に考えます。使える資源を組み合わせたり、別のサービスにつないだりすることで、様々な可能性を探ります。

よくあるご質問

Q1. 主任ケアマネジャーは、訪問看護ステーションに所属することはできますか?

訪問看護ステーションそのものはケアマネジャーの配置義務がない事業所ですが、同じ法人・同じ建物に居宅介護支援事業所を併設し、主任ケアマネジャーがそちらに所属する形態は多く取られています。居宅介護支援事業所の管理者は、2027年3月末までの経過措置を経て、原則として主任介護支援専門員に限定されるため、併設型のニーズは今後も続くと見られます(厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.779)。

Q2. ケアマネジャーの経験は何年あれば主任ケアマネジャーになれますか?

主任介護支援専門員研修を受講するには、原則として専任の介護支援専門員として従事した期間が通算5年以上であること、または所定の実務経験を満たしていることが要件です。詳細は各都道府県の実施要綱で異なりますので、受講予定の都道府県の最新要領をご確認ください。更新研修も5年ごとに必要です。

Q3. 病院の看護師から主任ケアマネジャーを経由して訪問看護に移るのは現実的ですか?

現実的な選択肢の一つです。看護師として医療的視点を持ち、介護支援専門員・主任介護支援専門員の資格を加えると、訪問看護と居宅介護支援の両面から利用者様を支える役回りを取りやすくなります。ただし、研修と資格更新に時間がかかるため、キャリアの計画は早めに立てることをおすすめします。

Q4. 主任ケアマネジャーの仕事は、ケアプラン作成だけですか?

いいえ、違います。ケアプラン作成に加えて、同じ事業所の介護支援専門員へのスーパーバイズ、新人指導、地域ケア会議への参加、地域の多職種連携のハブとしての役割などが期待されます。「主任」の名前の通り、個別のケース対応と組織・地域の両方を見るのが仕事です。

Q5. 主任ケアマネジャーとしてのキャリアで、燃え尽きないためのコツはありますか?

スーパーバイズを受ける側の場を複数持つことです。所属事業所の中では相談相手が少なくなりがちなので、法人内の他事業所、地域包括支援センター、職能団体の交流会、地域の多職種ネットワークなどに自分から足を運ぶと、同じ立場の仲間が見つかります。「教える側」と「受け取る側」のバランスを取ることが、長く働き続ける鍵です。

Q6. すえひろでは主任ケアマネジャーを募集していますか?

すえひろ訪問看護ステーションは、足立区で3拠点を運営し、居宅介護支援事業所「ケアクリエイションすえひろ」を併設しています。採用については時期によって募集状況が変わりますので、まずは見学のみでもお気軽にお問い合わせください。1日の流れと、実際に働く人を見てから判断していただければと思います。

まとめ:次の一歩を考えるために

主任ケアマネジャーが訪問看護で得るやりがいは、生活全体への関与、医療と介護の橋渡し、後進育成、制度外の相談対応、多職種チームの中核という5つに整理できます。難しさも、担当件数の多さ、医療依存度の高いケースへの対応力、単独判断の重さの3点として先に把握しておくことが、長く働くための鍵です。

すえひろは、「誰ひとりとり残さない社会」を掲げる一方で、「スタッフを護れる会社を創る」ことを創業時からの前提に置いています。やりがいは個人のがんばりだけで生まれるものではなく、組織の体制と地域のネットワークに支えられて続きます。

まず見学だけでも構いません。1日の流れと、実際に働く人を見てから、ご自身のキャリアの次の一歩を決めてください。あなたの資格と経験が最も活きる場を、一緒に考えます。

参考・出典

  • 厚生労働省「令和5年 介護サービス施設・事業所調査」(令和5年10月時点)
  • 厚生労働省「介護支援専門員資質向上事業に係る実態調査(令和4年度)」
  • 厚生労働省 介護保険最新情報 Vol.779(居宅介護支援事業所の管理者要件に関する経過措置)
  • YouTube「若き管理者が語る『病院看護と訪問看護の違い』と『やりがい』」あわーず訪問看護リハビリステーション- YouTube「#55【ケアマネージャー】実はどういう仕事?」こうじ社長- YouTube「大学病院勤務からいきなり訪問看護ステーション管理者へ」メンズナースだいすけ- YouTube「ケアマネジャー(介護支援専門員)はやめとけ!…【現役主任ケアマネより提言】」ハッピーアクトの介護チャンネル

関連記事

最近の記事
役立つコラム
  1. 80代の独居で訪問看護を使う判断と手順|一人暮らしを続けるために

  2. 主任ケアマネジャーが訪問看護で感じるやりがい|仕事内容とキャリアの活かし方

  3. 在宅酸素療法(HOT)の看護計画|観察項目とOP・TP・EPの立て方

  1. 80代の独居で訪問看護を使う判断と手順|一人暮らしを続けるために

  2. 主任ケアマネジャーが訪問看護で感じるやりがい|仕事内容とキャリアの活かし方

  3. 在宅酸素療法(HOT)の看護計画|観察項目とOP・TP・EPの立て方

ページ上部へ戻る
03-5888-6375