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ケアマネジャーから訪問看護への転職|資格を活かして活躍する道筋

ケアプランを書き続けてきた日々のなかで、「もう一度、利用者様の身体に手を触れる仕事に戻りたい」と感じたことはありませんか。ケアマネジャーとして培った多職種調整の視点は、訪問看護の現場でそのまま強みに変わります。

結論から言うと、ケアマネジャー経験のある看護師の方が訪問看護に転職する際に確認すべきポイントは3つ。役割と時間軸の違い独り立ちまでの育成体制求人票の内訳(固定残業代・オンコール手当・機能強化型区分)です。この記事では、公的統計と現役実務者の一次情報をもとに、キャリアの棚卸しから面接での質問リストまで順に整理します。

「ブランクが長くて不安」「オンコールを担当できるだろうか」というお気持ちは、多くの方が抱えます。すえひろ訪問看護ステーションでも、ケアマネジャー経験をお持ちの看護師の方からのご相談を伺ってきました。お一人おひとりのキャリアと生活に合わせて、まず一緒に考えさせてください。

ケアマネジャーから訪問看護への転職を考える方が、いま増えているのはなぜか

ケアマネジャーとして働くうちに、「もう一度、看護実践に戻りたい」という気持ちが強くなる方は少なくありません。背景には、介護報酬改定でケアマネジャーの担当件数上限が緩和されたことによる業務負担の増加や、居宅介護支援の運営体制の見直しがあります。

厚生労働省の「介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会」でも、業務量の重さと処遇の課題が繰り返し議論されてきました。一方で、訪問看護は在宅療養のニーズ拡大にともない、求人ニーズが継続的に高い分野です。ケアマネジャー資格を持つ看護師が訪問看護の現場に戻ることは、キャリアの流れとして自然な選択肢のひとつと言えます。

この記事の対象(居宅・施設ケアマネから訪問看護へ戻る方)

対象としているのは、看護師資格を持ちつつ、現在ケアマネジャーとして勤務している方です。居宅介護支援事業所・地域包括支援センター・介護老人保健施設のいずれで働いていても、看護師資格を活かして訪問看護に転職する道筋は共通しています。

この記事で分かること(役割・給与・独り立ち期間・面接の確認事項)

読み終えたとき、次の4点が整理された状態で持ち帰っていただけます。役割と時間軸の違い、両者の給与水準、看護実践に戻る際の独り立ちまでの目安、そして面接・見学で確認したい7つのチェックポイント。すべてに公的統計または現役実務者の一次情報を紐づけて解説します。

ケアマネジャーから訪問看護師へのキャリア移行フロー
1
現在の立場
居宅ケアマネジャー/施設ケアマネジャー(看護師資格保有)
2
棚卸し
強み(多職種連携・制度知識)と不安(臨床ブランク)を整理する
3
面接・見学
同行訪問期間・オンコール開始時期・育成体制を確認
4
訪問看護師
同行訪問→段階的独り立ち→オンコール担当開始
※ 4→独り立ちまでの目安は事業所により1〜3か月。ブランクの長さ・希望に応じて延長も可能な事業所が増えています。

ケアマネジャーと訪問看護師、それぞれの役割と現場での違い

居宅ケアマネジャーはケアプラン作成とサービス調整を軸に、月1回のモニタリングを中心に利用者様と関わります。一方の訪問看護師は、医師の指示書に基づく医療処置と観察を軸に、週1回〜複数回の頻度で在宅療養を支えます。同じ「在宅」という舞台に立ちながら、時間軸と関わりの深さが大きく異なるのが両者の違いです。

「利用者様の生活全体を俯瞰する」ケアマネジャーと、「医療的な観察と処置で日々を支える」訪問看護師。どちらが上位というわけではなく、多職種連携チームのなかで役割が明確に分かれています。ケアマネジャーの経験があると、この違いを内側から理解できるため、訪問看護に戻ったとき多職種との連携が驚くほどスムーズになります。

居宅ケアマネジャーの主業務(ケアプラン・モニタリング・給付管理)

居宅ケアマネジャーの中心業務は、ケアプランの作成サービス担当者会議の開催・調整月1回のモニタリング訪問、そして給付管理業務です。担当できる利用者数の上限は、令和6年度介護報酬改定でも見直しの対象となり、逓減制の適用件数などが議論されています。

日々の業務は書類作業と多職種調整の比重が大きく、「利用者様の身体状況を直接観察する時間が短い」ことに物足りなさを感じる方もいらっしゃいます。

訪問看護師の主業務(医療処置・観察・ご家族支援)

訪問看護師の中心業務は、医師の指示書に基づく医療処置バイタルサインの観察と療養指導ご家族への介護指導、そして主治医・ケアマネジャーへの報告です。1件あたりの訪問時間は30分・60分・90分と設定され、1日あたりの訪問件数は事業所によって差があります。

医療依存度の高い利用者様には、褥瘡ケア・点滴管理・腹膜透析(PD)などの専門的処置が求められる場面もあります。ケアマネジャー時代に「制度上こうなっているはず」と思っていたことを、現場の身体感覚で再認識できるのが訪問看護の醍醐味です。

共通する視点:多職種連携と「生活を診る」姿勢

ケアマネジャーも訪問看護師も、「疾患ではなく生活を診る」という共通の視点を持ちます。医療機関の看護と最も違うのは、利用者様の暮らしのなかにお邪魔して、そのご家庭のリズムに合わせてケアを組み立てる点です。

現役訪問看護師のYouTube解説(総リハちゃんねる「#77 訪問看護師からみた『ケアマネジャー』という仕事」)でも、ケアマネジャーの視点を持つ訪問看護師の存在が現場でどれほど頼りにされるかが語られています。ケアプラン作成の背景を理解している看護師は、報告書の書き方ひとつが違うそうです。

施設ケアマネと居宅ケアマネで、訪問看護への移行のしやすさは違うか

結論として、居宅ケアマネジャー経験のほうが訪問看護への移行はスムーズな傾向があります。理由は、居宅ケアマネジャーが日常的にご自宅を訪問し、多職種と連絡調整を重ねているためです。

施設ケアマネジャーの場合も、多職種連携の経験は活きます。ただし在宅特有の「玄関を開けるところから始まる」感覚には、最初戸惑う方が多い印象です。この違いは、面接時に育成計画の相談で率直にお伝えいただくと、事業所側も配慮しやすくなります。

ケアマネジャー経験が、訪問看護の現場で活きる4つの場面

ケアマネジャーとして日常的に行ってきたアセスメントや多職種連携の経験は、訪問看護に戻ったときに大きなアドバンテージになります。「久しぶりの臨床で通用するのか」と不安な方こそ、まずご自身が持っている強みを棚卸ししてみることをおすすめします。

私が現場でお会いしてきたケアマネジャー出身の看護師の方は、初回訪問からご家族対応の落ち着きが際立っていました。制度説明も具体的で、利用者様が安心して質問できる空気を作れる。これは臨床経験だけでは身につかない、ケアマネジャー時代に磨かれた財産です。

①ケアプラン視点で「生活全体」を俯瞰できる

訪問看護は医療処置に集中しやすい仕事ですが、優れた訪問看護師ほど「生活全体のなかでこの処置が持つ意味」を見ています。ケアプランを書き続けてきた方は、この俯瞰視点をすでに持っています。

たとえば服薬管理ひとつとっても、ケアマネジャーは「デイサービスの日と自宅の日で薬の管理者が変わる」ことを織り込んでプランを組みます。この視点を持つ看護師は、訪問時にお薬カレンダーの置き場所を提案するだけで、飲み忘れを構造的に減らせます。

②多職種連携の勘所(主治医・薬剤師・PT・ヘルパー)を押さえている

主治医への報告のタイミング、薬剤師との情報共有の粒度、PT/OTとリハビリ計画をすり合わせる勘所。これらは臨床経験だけでは身につきにくく、多くの場合ケアマネジャーの実務で磨かれます

サービス担当者会議を何十回と主催してきた方なら、「この職種は何を欲しがっているか」の勘が働きます。訪問看護に戻ったとき、この勘は報告書の書き方・電話連絡の言葉選びに直接反映されます。

③制度・報酬の知識で、加算算定や書類作成に強い

訪問看護は算定できる加算が多く、書類作成のミスが事業所経営に直結します。ケアマネジャーとして給付管理や実績報告に関わってきた方は、加算の要件を「腹落ちしたレベルで理解している」強みがあります。

具体的には、24時間対応体制加算・特別管理加算・緊急時訪問看護加算などの構造を、算定条件の背景まで含めて説明できる。事業所の管理者から見ると、書類の抜けが少ない即戦力候補です。

④ご家族対応の経験値が、初回訪問から活かせる

ケアマネジャーは、契約時からご家族の不安と期待を丁寧に受け止める訓練を積んできています。「介護保険で何ができて、何が自費になるのか」を、ご家族が納得できる言葉で説明できるのは、看護師としても大きな武器です。

現役訪問看護師のYouTube解説(NEXT FLOW「【ケアマネジャーを変えたい⁉】介護サービスの悩みを訪問看護師が聞いてきた」)でも、ご家族から「ケアマネさんに言えなかったこと」が訪問看護師に相談されるケースが紹介されています。両方の立場を経験している方は、この橋渡しが自然にできます。

ケアマネジャー経験が訪問看護で活きる4つの強み
1
ケアプラン視点
生活全体を俯瞰する目線で、医療処置ひとつが持つ意味を捉えられます。
2
多職種連携の勘所
主治医・薬剤師・PT・ヘルパーとの連絡調整の呼吸が身についています。
3
制度・報酬の知識
加算算定や書類作成に強く、事業所の管理者から見て即戦力候補です。
4
ご家族対応の経験値
契約時から不安と期待を受け止める訓練を積んでおり、初回訪問から活きます。
訪問看護師 × ケアマネジャー経験=多職種連携の翻訳者

気になる待遇:ケアマネジャーから訪問看護に移った場合の給与レンジと働き方

厚生労働省の令和5年度介護従事者処遇状況等調査によると、居宅介護支援事業所の介護支援専門員(常勤)の平均給与額は月額約36.2万円です。訪問看護ステーションの看護職員(常勤)は事業所差が大きいものの、賞与・オンコール手当を含めた年収レンジで見ると上振れするケースも見られます。実額は事業所と経験年数によって変動するため、求人票の内訳を丁寧に確認することが欠かせません。

給与だけでなく、働き方の選択肢の広さも訪問看護の特徴です。常勤・非常勤・時短勤務・オンコール免除といった選択肢を組み合わせられる事業所が増えており、家庭事情に合わせた勤務設計がしやすくなっています。

公的データで見る両者の給与水準(出典:厚生労働省調査)

職種平均給与額(月額)出典
介護支援専門員(居宅・常勤)約36.2万円厚生労働省 令和5年度介護従事者処遇状況等調査
看護職員(介護保険サービス・常勤)約38.7万円厚生労働省 令和5年度介護従事者処遇状況等調査
訪問看護ステーションの看護師(参考)事業所差大・オンコール手当加算あり全国訪問看護事業協会 令和5年度調査

この表は月額の平均値であり、訪問看護師の場合はオンコール担当時の待機手当・実出動手当訪問件数に応じた手当認定看護師などの資格手当が加算されるケースが多く見られます。年収ベースで比較する場合は、賞与月数と手当構造の両方を確認することが大切です。

訪問看護で加算されやすい手当(オンコール・訪問件数・資格)

訪問看護ステーションの給与体系で特徴的なのは、基本給以外の手当構造です。代表的なものは3つあります。

  • オンコール担当時の待機手当(1晩あたりの固定額)と実出動手当(呼び出し1回あたり)
  • 1か月の訪問件数に応じたインセンティブ手当(一定件数を超えた分に加算)
  • 認定看護師・特定行為研修修了者・専門看護師の資格手当

事業所ごとに設計が大きく異なるため、月給の総額ではなく「基本給・固定残業代・各種手当」の内訳を必ず確認してください。

常勤・非常勤・時短の選択肢と、家庭との両立

訪問看護は、1日の訪問件数と勤務時間を柔軟に組めるサービスです。育児中で時短勤務を選ぶ、介護中でオンコール免除を選ぶ、非常勤で午前中のみ勤務するといった働き方が定着しつつあります。

面接時には、「時短勤務のスタッフは何名いるか」「オンコール免除の運用実績はあるか」を具体的に確認してください。制度としてあっても運用されていないケースがあります。

固定残業代・オンコール手当の「分離表記」を必ず確認する

求人票で最も注意すべきは、固定残業代とオンコール手当が基本給に混ぜ込まれていないかです。職業安定法の観点でも、以下の分離表記が望ましいとされています。

  • 基本給(○円)
  • 固定残業代(○円・○時間分を含む・超過分は追加支給)
  • オンコール手当(待機○円/実出動○円)
  • 訪問件数手当(○件超で○円)

「月給○円(諸手当込み)」という表記だけの求人票は、内訳を確認してから応募判断してください。

看護実践から離れていた期間が長い方の、独り立ちまでの道筋

ケアマネジャーとして数年〜十数年、看護実践から距離があった方が最も気になるのは「どのくらいで独り立ちできるのか」という点です。多くの訪問看護ステーションでは、同行訪問期間を段階的に設けて、無理のないペースで独り立ちを支える仕組みを整えています。

現役訪問看護師のYouTube解説(訪問看護師ゆうたチャンネル「【病院の経験は通用しない?】訪問看護に転職して後悔する前に知っておくべきこと」)でも、独り立ちまでの期間は事業所により大きく異なることが強調されています。「1か月で単独訪問」を売りにする事業所もあれば、「3か月〜半年かけて段階的に」という事業所もあり、ご自身が安心できるペースを事前にすり合わせることが大切です。

同行訪問の一般的な期間(1〜3か月が目安・事業所差あり)

一般的な同行訪問期間の目安は1〜3か月ですが、ブランクの長さや前職での臨床経験によって延長されます。「3か月で独り立ち」を標準としつつ、ご本人の希望で6か月まで延ばすといった柔軟な運用をしている事業所もあります。

面接時には、「同行訪問の標準期間」だけでなく「延長した実績とその判断基準」を聞いてください。標準期間だけを答える事業所と、延長の判断基準まで答える事業所では、育成体制の厚みが違います。

段階的に任される訪問(見学→サブ→メイン→単独)

同行訪問の中身も、事業所によって段階設計が違います。よく整備されている事業所では、見学→サブ担当→メイン担当(先輩同行)→単独訪問という4段階を、利用者様の医療依存度に応じて設定しています。

  • 見学:先輩看護師の訪問に同行し、記録を書く練習
  • サブ担当:先輩が主導、自分は補助(バイタル測定・処置準備)
  • メイン担当:自分が主導、先輩が横で見守る
  • 単独訪問:一人で訪問(初回は医療依存度の低い利用者様から)

夜間オンコール開始までのステップ

夜間のオンコール担当開始は、単独訪問に慣れたあと、さらに数か月の準備期間を設ける事業所が多いです。開始時期の目安は、入職後6か月〜1年。夜間対応マニュアルの読み込み、日中の緊急対応の経験、電話対応のロールプレイングなどを経て、段階的に担当します。

「入職翌月からオンコール担当」を求める事業所は、ブランクのある方には負担が大きい可能性があります。ご自身の生活と体力を守るためにも、面接時にオンコール開始時期は必ず確認してください。

面接で聞いておきたい「育成計画」の3つの質問

育成体制の厚みは、以下の3つの質問への答え方で見えてきます。

  1. 「同行訪問期間の標準は何か月ですか。延長した実績とその判断基準を教えてください」
  2. 「オンコール担当を開始する時期の目安と、開始前にどんな準備を経ますか」
  3. 「独り立ち後も、困ったときに相談できる体制はどうなっていますか」

具体的な数字と事例で答えてくれる事業所は、育成に本気で投資しています。

訪問看護における独り立ちまでのタイムライン(一般的な目安)
入職〜1か月
見学・同行訪問(初期)同行
先輩看護師の訪問に同行し、記録の書き方や利用者様への声かけを学びます。
1〜3か月
サブ担当→メイン担当段階
バイタル測定・処置準備を担当し、徐々に自分が主導する場面を増やします。
3〜6か月
単独訪問開始独り立ち
医療依存度の低い利用者様から単独訪問を開始。困った時は電話で相談できる体制を維持します。
6か月〜1年
オンコール担当開始24時間
夜間対応マニュアル読み込み・ロールプレイングを経て、月数回のオンコール担当に加わります。
※ 期間はブランクの長さ・希望・事業所方針で変動します。面接時に「延長した実績」と「オンコール開始までの期間」を確認しましょう。

面接・見学で確認したい、事業所選びの7つのチェックポイント

ケアマネジャーの経験がある方は、事業所の運営体制を「内側から」見る目を持っています。求人票の文言だけで判断せず、必ず見学・面接の場で以下の7項目を確認してください。透明性の高い事業所ほど、質問に対して具体的な数字と資料で答えてくれます。

現役セラピストのYouTube解説(リハウルフ「【転職希望者向け】ホワイトな訪問看護ステーションの選び方」)でも、事業所選びで見るべき指標として「加算届出状況」「離職率」「ICT環境」の3点が挙げられています。ここではさらに踏み込んで、ケアマネジャー経験者ならではの視点で7項目を整理します。

①24時間対応体制加算の届出とオンコール担当の分担

24時間対応体制加算を届け出ているかどうかは、事業所の安定性を測る基本指標です。加算を届け出ている事業所は、利用者様に24時間対応を約束している一方で、スタッフのオンコール分担体制が組めていることを意味します。

面接では「加算届出の有無」だけでなく、「オンコール担当を回すスタッフ人数」「1人あたり月何回程度の担当か」まで確認してください。

②機能強化型訪問看護ステーションの区分(Ⅰ〜Ⅲ)

機能強化型訪問看護ステーションは、看護職員の人数・重症者受け入れ実績・24時間対応体制などの要件を満たした事業所に認められる区分です。区分ⅠからⅢまで段階があり、区分が高いほど看護体制が厚い傾向があります。

区分は事業所の公式サイトや厚生労働省の届出情報で公開されているため、応募前に確認できます。区分が高い事業所は、教育体制や重症者対応のケース数が豊富なケースが多く、ケアマネジャー経験者の学びの幅が広がります。

③看護師・PT・OT・STなどのスタッフ構成比率

訪問看護ステーションのスタッフ構成は、事業所の性格を大きく決めます。看護師比率が高い事業所は医療処置の比重が大きく、PT/OT/ST比率が高い事業所はリハビリテーションの比重が大きい傾向があります。

「看護師○名・PT○名・OT○名・ST○名」と具体的な人数を教えてもらい、ご自身がやりたい訪問の内容と照らし合わせてください。ケアマネジャー経験のある方は、両方の職種と連携してきた強みを活かせる事業所を選ぶと働きやすくなります。

④直近1年の離職者数と、退職理由の傾向

離職率は事業所の内実を最も雄弁に語る数字です。「離職者はほとんどいません」という答えではなく、「直近1年で何名が退職し、退職理由の傾向はどうだったか」を具体的に聞いてください。

退職理由に「体制面」「オンコールの負担」が並ぶ事業所は、応募前に慎重な検討が必要です。逆に「家庭事情」「キャリアアップ」が中心の事業所は、健全な人材循環が起きている可能性が高いと言えます。

⑤同行訪問期間と、独り立ち後のフォロー体制

先述の育成計画3質問(→前章)と重なりますが、面接で改めて独り立ち後のフォロー体制を確認してください。独り立ち後も、月1回のケースカンファレンス、困ったときに相談できるチャットグループ、先輩看護師のスーパーバイズなどが整っているかがポイントです。

⑥電子カルテ・タブレット・ICT記録の運用状況

訪問看護は記録業務の負担が大きく、ICT環境の整備状況が働きやすさを左右します。電子カルテがタブレットで訪問先から入力できるか、記録テンプレートが整備されているか、ケアマネジャーとの情報共有にICTツールを使っているかを確認してください。

紙記録が残っている事業所は、事務所に戻ってからの残業時間が長くなる傾向があります。

⑦研修制度と、資格取得支援(認定看護師・特定行為研修 等)

長く働くつもりであれば、資格取得支援制度の有無は大きな判断材料です。認定看護師・専門看護師・特定行為研修修了者の資格取得を、費用面・時間面でどのようにサポートしているかを確認してください。

すえひろ訪問看護ステーションでは、認定看護師・専門看護師の資格取得を全面的にバックアップしています。勉強会「目からウロコ」を3か月に1回開催し、地域の看護師約50名が参加する場も設けています。

すえひろ訪問看護ステーションが、ケアマネジャー経験のある看護師の方にお伝えしたいこと

すえひろ訪問看護ステーションでは、ケアマネジャーとしての経験を持つ看護師の方を「多職種連携の翻訳者」として大切に考えています。制度上の枠を超えて「この利用者様が本当に望まれていることは何か」を一緒に考えられる方は、私たちが最も必要としている仲間です。できること・現時点では難しいことを正直にお伝えしたうえで、あなたのキャリアに合わせて一緒に考えさせてください。

すえひろは2019年11月に株式会社すえひろとして設立し、2020年3月に訪問看護ステーションを開設しました。開設から6年目を迎え、足立区で3拠点(すえひろ訪問看護ステーション/足立西すえひろ訪問看護ステーション/ケアクリエイションすえひろ)を運営しています。24時間365日の連絡体制を取り、腹膜透析(PD)の在宅療養など医療依存度の高いケースにも対応してきました。

私たちがお約束できること(同行訪問・段階的な独り立ち・研修支援)

すえひろでは、看護実践から離れていた期間が長い方に対して、以下の3点をお約束します。

  • 同行訪問期間はご本人の希望を踏まえて設計(標準は3か月・延長実績あり)
  • 段階的な独り立ちプロセス(見学→サブ→メイン→単独)
  • 認定看護師・専門看護師の資格取得を全面的にバックアップ

さらに、毎週月曜朝8:30〜9:30を全員参加の理念共有ミーティングに充てています(2026年4月〜)。「なぜこの仕事をしているのか」を全員で言語化する時間を、毎週継続的に持っています。

現時点で難しいこと(給与額の即答・すべての希望シフトの保証)

正直にお伝えします。以下の2点は、面接時点で即答することが難しい項目です。

  • 給与額の即答:ご経験年数・保有資格・希望勤務形態によって決まるため、面接で条件を伺ってから正式に提示します
  • すべての希望シフトの保証:チームで24時間体制を組むため、月々のシフト希望を100%通すことはお約束できません

これらは、体制上どうしても事前に確約できない部分です。ただし、「どうすればご希望に近づけられるか」は一緒に考えます。

「こんな相談してもいいのかな」と迷う方こそ、まず一度お話ししましょう

すえひろでは、いきなり応募を前提とせず、見学だけ・お話を聞くだけの機会もお受けしています。「まだ迷っている段階」「他の事業所も見比べたい」という状態でも構いません。

私たちは、まずお受けすることを基本にしています。体制上お受けできない場合もありますが、その場合も、対応できる選択肢を一緒に探します。ケアマネジャー経験を持つ看護師の方は、私たちが最も必要としている仲間の一人です。

よくあるご質問(FAQ)

ケアマネジャーの資格を持ったまま、訪問看護師として働くことはできますか?

はい、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格は登録が有効な限り継続します。訪問看護師として勤務しながら資格を維持することも可能ですし、事業所によっては将来的に居宅介護支援事業所を併設して兼務いただく道もあります。まずは看護実践を軸に戻したうえで、キャリアパスを一緒に考えていく形が現実的です。

ケアマネジャーの実務期間は、訪問看護の給与や役職にどう反映されますか?

反映のされ方は事業所によって異なります。看護師としての臨床経験年数を基本給算定の軸にしている事業所が多い一方で、ケアマネジャー経験を「多職種連携経験」として評価し、独自の手当や役職につなげる事業所もあります。面接時に給与テーブルの根拠と、経験の評価方法を確認していただくのが確実です。

看護師としての実務から10年以上離れていますが、訪問看護に転職できますか?

多くの訪問看護ステーションでは、ブランクのある方向けに同行訪問期間を長めに設定し、段階的に独り立ちできる仕組みを整えています。ブランクの長さそのものよりも、「久しぶりの臨床にどう向き合いたいか」という姿勢を大切にしている事業所が多い印象です。まずは見学に足を運び、育成計画を具体的に聞いてみてください。

夜間のオンコール対応が不安です。最初から担当する必要がありますか?

多くの事業所では、独り立ち後もオンコール担当開始までにさらに数か月の準備期間を設けています。開始のタイミングや月あたりの担当回数、家庭事情への配慮の有無は事業所によって差が大きい部分です。面接時に「オンコール開始までの期間」「月あたりの担当回数の目安」を具体的に確認してください。

「訪問看護に興味はあるけれど、まだ迷っている」段階でも、事業所に相談してよいですか?

「こんな相談してもいいのかな」と迷われる段階こそ、ぜひお気軽にご相談ください。すえひろ訪問看護ステーションでは、いきなり応募を前提とせず、見学だけ・お話を聞くだけの機会もお受けしています。ご自身のキャリアと生活に合った選択肢を、一緒に考えさせていただきます。

訪問看護でできること・できないこと

透明性を大切にする姿勢から、訪問看護で担える範囲制度上難しい範囲を先にお伝えしておきます。

できること

  • 医師の指示に基づく医療処置(点滴・注射・褥瘡処置・カテーテル管理・腹膜透析 等)
  • 健康状態の観察・相談
  • リハビリテーション(PT/OT/ST)
  • 服薬管理支援
  • ご家族への介護指導
  • 主治医・ケアマネジャーとの連携調整
  • 24時間対応体制での緊急連絡・臨時訪問

できないこと

  • 家事援助(掃除・洗濯・調理などはヘルパーの業務です)
  • 買い物代行
  • 医師の診察
  • 通院同行の一部(介護保険サービスとの整理が必要)

制度上難しいと思われることでも、利用者様の幸せのために何ができるか、一度ご相談ください。様々な可能性を一緒に考えていきます。

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すえひろは、「誰ひとりとり残さない社会」を掲げる一方で、「スタッフを護れる会社を創る」ことを創業時からの前提に置いています。

ケアマネジャーとしての経験は、訪問看護の現場で必ず活きます。看護実践から距離があっても、段階的な独り立ちのプロセスを一緒に設計します。

まず見学だけでも構いません。1日の流れと、実際に働く人を見てから決めてください。ご相談は、当ステーションまで直接お問い合わせいただければと思います。

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