「病棟の働き方を続けていけるだろうか」「もっと一人ひとりとじっくり向き合いたい」——そんな思いから、訪問看護への転職を考える看護師の方が増えてきました。情報を集めるほど、給料や働き方、未経験で大丈夫なのかと、不安も次々に湧いてくるのではないでしょうか。
結論からお伝えします。病院から訪問看護師への転職は、病棟での看護経験があれば未経験からでも十分に始められます。鍵になるのは「病棟との違いを正しく理解すること」「給料や働き方の実態を両面から知ること」「教育体制の整ったステーションを選ぶこと」の3つです。本記事では、病棟との違い、給料・年収の目安、向いている人、未経験・ブランクからの始め方、後悔しない選び方までを順に整理しています。
「制度の枠を超えてでも、この方の幸せのために何ができるか」——すえひろ訪問看護ステーションは、その姿勢で利用者様にも、ともに働く仲間にも向き合ってきました。転職を考える方の判断材料として、この記事がお役に立てれば嬉しく思います。
当コラムは、訪問看護に関する一般的な情報提供を目的としたものです。個別の症状・保険適用・制度のご判断についてお答えするものではありません。制度の運用は地域・保険者・個別のご状況により異なりますので、あらかじめご了承ください。
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訪問看護師への転職を考える看護師が増えている背景
訪問看護師への転職を考える看護師が増えている背景には、病棟特有の働き方への見直しと、在宅医療ニーズの拡大という2つの流れがあります。「自分だけが特別なのかな」と感じる必要はありません。まずは、転職を考えるきっかけと時代の追い風を整理してみましょう。
訪問看護への転職は、社会全体の流れに沿った選択です
訪問看護ステーション数
75歳以上人口
最期を過ごしたい場所
病棟看護でよく聞かれる悩みと転職のきっかけ
病棟看護師の転職のきっかけは、夜勤を含む不規則な勤務と、業務に追われて一人ひとりにじっくり関われないもどかしさに集約されます。私自身、これまで多くの看護師の方とお話ししてきましたが、ここに行き着く方は本当に多いという実感があります。
「3交代・2交代の夜勤で生活リズムが整わない」「受け持ちが多く、お一人おひとりと話す時間がほとんど取れない」。こうした声を、私たちは数多く伺ってきました。決して看護の仕事が嫌になったわけではなく、むしろ「もっと丁寧に関わりたい」という前向きな気持ちが転職の出発点。前向きな動機こそ、訪問看護に向く第一歩です。
ライフステージの変化も大きな要素です。結婚・出産・育児・家族の介護といった節目で、働き方そのものを見直したくなる時期。これは誰にでも訪れるものです。その選択肢の一つとして、訪問看護が自然と視野に入ってくるのです。
在宅医療のニーズ拡大という追い風
訪問看護師への転職が広がるもう一つの理由が、在宅医療ニーズの拡大という社会的な追い風です。需要が伸びている分野へ移ることは、キャリアの安定という観点でも、理にかなった選択と言えるでしょう。
厚生労働省は、地域包括ケアシステムの構築を進めており、住み慣れた自宅や地域で療養できる体制づくりを国の方針として掲げています(厚生労働省「地域包括ケアシステム」 ✓)。高齢化が進むなかで、自宅で過ごしたいと望まれる方は、今後も増えていくと見込まれています。
訪問看護ステーションの数も年々増えています。働き手の需要が高まっているため、転職市場としても、門戸が広がっている分野と言えます。
「不安だけど気になる」という気持ちは自然なこと
「興味はあるけれど、一人で訪問するのは怖い」——この感覚はごく自然なものです。不安を感じること自体が、責任感の表れ。そう私は捉えています。
訪問看護師への転職に関する動画を発信されている【訪看ひだか】さんも、転職や入職にあたっての勉強法を丁寧に紹介し「無理なく準備を進めれば安心して移れる」という趣旨を伝えています(該当動画 ✓)。不安は、準備と環境選びで着実に小さくしていけます。
大切なのは、不安をなかったことにするのではなく、その正体を一つずつ確かめていくことです。次の章から、一つずつ具体的に見ていきます。
病棟看護師と訪問看護師の違い(働き方・役割・スキル)
病棟と訪問看護の最大の違いは、「チームで支える病棟」と「一人で訪問し、その場で判断する在宅」という働き方の構造そのものにあります。勤務の流れ、判断の場面、求められる視点の3点から比較すると、転職後のイメージがつかみやすくなるはずです。
| 項目 | 病棟看護師 | 訪問看護師 |
|---|---|---|
| 勤務スタイル | 交代制・夜勤ありチーム勤務 | 日勤中心1件ずつ訪問 |
| 夜勤・オンコール | 夜勤が中心 | オンコール体制事業所により差 |
| 1対1の関わり | △受け持ち多め | ○じっくり向き合える |
| 判断の場面 | すぐ相談できる | その場で判断必要時に連絡 |
| 移動の有無 | 院内のみ | 自転車・自動車訪問先を巡回 |
1日の流れ・勤務スタイルの違い
訪問看護師の1日は、ステーションに出勤し、その日の訪問先を1件ずつ回って看護を提供する流れが基本です。病棟のような交代制夜勤がなく、日勤中心で働けるステーションが多い点が、生活リズムを整えたい方に支持される理由が、ここにあります。
午前に2〜3件、午後に2〜3件と、1日4〜6件ほどを訪問するのが一般的な目安です。1件あたりの滞在時間は30〜90分で、利用者様のご自宅で、じっくりと向き合える時間が持てます。移動は自転車や自動車が中心になるため、土地勘や運転に慣れていくことも、仕事の一部と言えるでしょう。
「病棟から転職して、1日の働き方がこんなに変わるとは思わなかった」。1日密着の様子を発信されているアール・ケア公式チャンネルの動画でも、訪問先で交わされる「ありがとう」の温かさと、自分のペースで関われる働き方の手応えが描かれています(該当動画 ✓)。
「一人で訪問する」という責任とやりがい
訪問看護の核心は、「一人で利用者様のもとへ伺い、その場で観察・判断する」という自律性にあります。これは大きな責任であると同時に、訪問看護ならではの、やりがいの源。ここに醍醐味があります。
病棟であれば、気になることがあればすぐに先輩や医師に相談できます。在宅では、その場で判断し、必要に応じて電話で主治医やステーションに連絡を取りながら対応を進めます。とはいえ、完全に孤立するわけではありません。記録の共有やカンファレンス、緊急時の連絡体制によって、チームに支えられながら動いていく仕組みです。
「自分の判断で動ける」ことに、最初は緊張しても、次第に専門職としての手応えを感じる方が多いものです。任される範囲が広いからこそ、成長を実感しやすい環境ではないでしょうか。
病棟経験はどう活きるのか
病棟で培った観察力・アセスメント力・医療処置の経験は、そのまま在宅でも大きな強みになります。これまでの経験が無駄になることは、決してありません。
病棟ナースから訪問看護へ移った経験を発信されている【みかんごちゃんねる】さんは、「転職前にやってよかったこと」として、急変対応の振り返りや在宅で使う医療材料の確認を挙げています(該当動画 ✓)。私もこの考え方には強く共感します。土台となる看護の力があるからこそ、在宅という新しい環境にも応用が利きます。
一方で、生活の場で支えるという在宅ならではの視点は、入職後に少しずつ身につけていくものです。病棟経験を活かしながら、足りない部分は、環境のなかで補っていけるのです。
訪問看護師に転職するメリットと、知っておきたい大変さ
訪問看護への転職には、「一人ひとりと深く関われるやりがい」という大きな魅力がある一方、オンコールや一人判断の負担という大変さも確かにあります。良い面だけでなく大変さも正直に知っておくことが、後悔しない転職への第一歩です。
利用者様・ご家族と深く関われるやりがい
訪問看護最大の魅力は、利用者様とご家族の暮らしに寄り添い、長期的な関係を築けることです。病棟では退院とともに関係が途切れがちですが、在宅では月単位・年単位で同じ方を見守れます。
ご自宅という生活の場に伺うからこそ、その方が本当に大切にしているものが見えてきます。「最期まで家で過ごしたい」という願いに寄り添えたとき、看護師として、深い充実感を得られるはずです。利用者様お一人おひとりの幸せのために、何ができるかを本気で考えられる——ここにこそ、訪問看護のやりがいの本質があるのです。
オンコール・緊急時対応のリアル
正直にお伝えすると、多くのステーションには夜間・休日の緊急連絡に備える「オンコール」体制があります。ここは転職前にしっかり確認しておきたい大変さです。
オンコールとは、担当の日に携帯電話を持ち、利用者様やご家族からの急な連絡に備える仕組みのことです。実際に呼び出される頻度はステーションや時期によって差がありますが、「いつ鳴るか分からない」緊張感が一定の負担になるのは事実でしょう。手当が支給されるのが一般的で、回数や体制は、ステーションごとに大きく異なってきます。
だからこそ、求人を見るときは「オンコールの頻度」「担当の回り方」「手当の額」を具体的に確認することが欠かせません。曖昧なまま入職すると、ギャップの原因になりやすい、注意したいポイント。
「ゆったり働ける」は本当か
「訪問看護はゆったり働ける」というイメージは、一面では正しく、一面では誤解を含んでいます。期待だけで飛び込むと、入職後につまずきやすい部分です。
向き不向きに踏み込んで発信されている【訪看ひだか】さんも、「ゆったりは幻想」という切り口で、移動・記録・一人判断といった在宅特有の忙しさがあることを率直に伝えています(該当動画 ✓)。私自身も取材を重ねるなかで、「のんびりできる仕事」という前提で転職すると後悔しやすい、という声を何度も聞いてきました。
確かに、日勤中心で自分のペースを保ちやすい側面はあります。一方で、移動や記録、責任の重さといった別の忙しさが存在します。両面を理解したうえで選べば、入職後のギャップは、ぐっと小さくなるはずです。
メリット
- 日勤中心で生活リズムを整えやすい
- 1対1でじっくり向き合える
- 自律性があり成長を実感しやすい
- 長期的に同じ方を見守れる
知っておきたい点
- オンコール体制がある事業所が多い
- その場での一人判断が求められる
- 移動・記録といった別の忙しさ
- 「ゆったり」は一面のみと理解する
訪問看護師の給料・年収の目安と内訳
訪問看護師の給料は、常勤で月給28万〜38万円前後、年収にして400万〜550万円程度が一つの目安とされますが、地域・経験・オンコールの有無で大きく変わります。ここでは客観的なデータと、求人票を読むときの視点を整理しておきましょう。
訪問看護師の給与水準の一般的な目安
訪問看護師の給与水準は、病棟看護師と大きくは変わらない水準にあると一般的に言われます。具体的な金額は事業所により幅があるため、断定はできません。
参考になるのが、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」です。看護師全体の給与水準を確認する際の客観的な一次データとして活用できます(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 ✓)。訪問看護に特化した公的な平均値は限られるため、こうした全体統計を基準に、個別の求人票で実額を確認していくのが現実的でしょう。
「訪問看護は給料が下がる」と心配される方もいますが、一概にそうとは言い切れません。日勤中心になることで夜勤手当が減る一方、オンコール手当や訪問件数に応じた手当でカバーされる構造もあります。
オンコール手当・訪問件数など収入を左右する要素
訪問看護師の収入は、基本給に加えて「オンコール手当」「訪問件数に応じた手当」「資格手当」などが積み上がる構造になっています。同じ基本給でも、これらの要素で年収は変わってくるのです。
- オンコール手当: 待機1回あたりの手当+実際に出動した場合の手当
- 訪問件数手当: 規定の件数を超えた訪問に対する加算
- 資格手当: 認定看護師・専門看護師などの資格に対する手当
- 管理者手当: 管理者・サービス提供責任者を担う場合
子育て中の看護師が病棟から訪問看護へ移った体験を発信されている kanatsu life さんの動画では、働き方の柔軟さと収入のバランスが取れた点が、転職してよかった理由として語られています(該当動画 ✓)。私も、収入は「額面」だけでなく「働き方とのバランス」で捉えることが大切だと考えます。
求人票で確認したい「固定残業代」の見方
求人票を読むうえで最も注意したいのが、「固定残業代(みなし残業代)」が基本給とどう分けて記載されているかです。ここを見落とすと、実際の基本給を見誤ってしまいます。
固定残業代とは、あらかじめ一定時間分の残業代を月給に含めて支払う仕組みのことです。例えば「月給32万円(残業代込み)」とだけ書かれていると、本当の基本給がいくらなのか分かりません。適正な求人票では、次のように分離して記載されています。
- 基本給と固定残業代が金額として別々に明示されている
- 固定残業代が「何時間分」に相当するかが書かれている
- その時間を超えた残業には追加で支給されると明記されている
求人票でこの3点が明示されているかどうかは、その事業所が労働条件を誠実に開示しているかを見極める一つの目安になります。具体的な条件は、各ステーションの求人票で一つずつご確認ください。給料の考え方は訪問看護師の給料を詳しく解説した記事でもまとめています。
- ○基本給と固定残業代が分離して明示されているか金額が別々に書かれているか
- ○固定残業代が「何時間分」か記載されているか例: 15時間分を含む など
- ○その時間を超えた分は追加支給と明記されているか
- ○オンコール手当の額・回数が示されているか待機1回あたり+出動時の手当
- ○賞与の実績(前年度支給月数など)が分かるか
訪問看護師の仕事内容|できること・医師の指示が必要なこと
訪問看護師の業務は、「看護師が自らの判断で行える観察やケア」と「医師の指示書が前提となる医療処置」、そして「訪問看護では行わないこと」の3つに整理できます。役割の範囲を正しく理解しておくと、入職後のギャップが減るはずです。
訪問看護師ができる主な業務
訪問看護師が担う主な業務は、健康状態の観察を起点に、療養生活全体を医療面から支えることです。具体的には次のような内容を行います。
- 健康状態の観察・相談: 血圧・体温・全身状態のチェックと体調相談
- 服薬管理の支援: お薬カレンダーの確認や飲み忘れ防止のサポート
- リハビリテーション: 主治医の指示に基づく機能訓練
- 療養上のお世話: 清拭・入浴介助・排泄ケアなど
- ご家族への介護指導: 在宅で介護される方への助言
- 目標達成に向けた個別サポート: 利用者様が望む暮らしの実現に向けた支援
これらは、利用者様お一人おひとりの状態に合わせて、ケアプランや指示書に沿って提供されるものです。
医師の指示書が必要な医療処置
訪問看護で行う医療処置は、主治医が発行する「訪問看護指示書」に基づいて実施される点が大原則です。看護師が独断で医療行為を始めることは、決してありません。
訪問看護とは、主治医の指示書のもとで看護師がご自宅に伺い、必要な医療やケアを提供するサービスのことです。指示書が必要な代表的な医療処置には、点滴・注射の管理、床ずれ(褥瘡)の処置、在宅酸素療法のサポート、カテーテルやチューブの管理などがあります。
医師・ケアマネジャー・薬剤師・理学療法士といった多職種と連携しながら進めるのも、在宅医療の特徴です。それぞれの専門性を認め合い、支え合う——その姿勢が欠かせません。
ヘルパー業務との線引き(できないこと)
透明性のために、訪問看護師が「行わないこと」もはっきりお伝えします。役割の線引きを知っておくことは、利用者様にとっても働く側にとっても大切です。
- 掃除・洗濯・調理などの家事援助(訪問介護=ヘルパーの業務)
- 利用者様ご本人以外のための買い物や家事
- 医師による診察・診断(看護師は診断を行いません)
- 医師の指示書がない範囲での医療行為
ただし、すえひろでは「制度上難しいと思われることでも、利用者様の幸せのために何ができるか、一度ご相談ください」という姿勢を大切にしています。線引きを示しつつ、諦めずに可能性を探る——これが私たちの考え方です。働く立場でも、この姿勢に共感できるかどうかは、ステーション選びの一つの軸になります。
訪問看護師に向いている人・必要なスキル
訪問看護に向いているのは、「自分で考えて判断・相談できる人」「対話と観察を大切にできる人」、そして「制度の枠を超えてでも利用者様の幸せを考えたい人」です。今は自信がなくても、入職後に伸ばせる力もあります。
自律的な判断力
一人の訪問でも自分で考え、迷ったら相談できるバランス感覚。判断と相談を使い分ける力です。
コミュニケーション/観察力
利用者様・ご家族と信頼を築く力と、わずかな変化に気づく観察力。在宅看護の質を支えます。
開拓者としての志
制度の枠を超えて「この方に何ができるか」を本気で考える、志が高い愛ある姿勢です。
今は自信がなくても大丈夫。技術はあとから育てていけます
自分で考え、判断・相談できる人
訪問看護で求められる第一の資質は、「一人で訪問する場面でも、自分で考え、必要なときに相談できるバランス感覚」です。すべてを抱え込む力ではなく、問われるのは、判断と相談を使い分ける力です。
その場で観察し、優先順位を考え、判断する。迷ったときは、ためらわず主治医やステーションに連絡する。この両方ができる方は、在宅でのびのびと力を発揮できるでしょう。最初から完璧である必要はありません。同行訪問やカンファレンスを通じて、判断の引き出しは、少しずつ増えていくものです。
コミュニケーションと観察の力
第二の資質は、利用者様・ご家族と信頼関係を築くコミュニケーション力と、わずかな変化に気づく観察力です。在宅では、この2つが、看護の質を大きく左右します。
ご自宅に伺うということは、その方の生活に踏み込ませていただくことでもあります。ちょっとした表情や部屋の様子から体調の変化を読み取り、ご家族の負担にも目を向ける。こうした細やかさこそ、安心につながるのです。人と関わることが好きな方、相手の気持ちを尊重できる方には、特に向いている仕事です。
「制度の枠を超えて考えたい」という志
すえひろが最も大切にしているのが、「志が高い、愛ある開拓者」としての姿勢です。制度の枠内で完結させるのではなく、「この方のために何ができるか」を本気で考えられる方を、私たちは心から歓迎しています。
「無理かもしれない」と諦める前に、様々な可能性を一緒に探っていく。専門職として責任を持ち、常に学び続ける。そうした志を持つ方にとって、訪問看護は、理想を形にできるフィールド。挑戦の場がここにあります。今その志の芽があるなら、技術はあとから育てていけるのです。
未経験・ブランクからでも訪問看護師になれる?すえひろの教育体制
「在宅は未経験」「ブランクがある」という不安は、本当に多くの方から伺います。結論として、病棟などでの看護経験があれば、未経験・ブランクからでも段階を踏んで訪問看護師になれます。ここでは、すえひろが大切にしている育成の考え方とサポート体制をご紹介しましょう。
未経験・ブランクの方を迎えるときの考え方
すえひろは、未経験やブランクを「これから伸びる余白」として前向きに捉えています。最初から一人ですべてをこなせる必要は、まったくありません。
大切にしているのは、技術の習得だけでなく、愛ある人間性と、新しいものを生み出す力を一緒に育てていくことです。ご本人のペースを尊重し、不安を一つずつ解消しながら進めていきます。「こんなことを聞いてもいいのかな」とためらわず、何でも相談できる関係づくりを心がけています。
同行訪問・段階的な独り立ちの流れ
未経験・ブランクの方の独り立ちは、先輩看護師との「同行訪問」を重ねながら、段階的に進めていくのが基本です。いきなり一人で任せることは、決してありません。
同行訪問で見学
先輩の訪問に同行し、在宅ならではの動き方を見て学びます。
○ まずは見て覚える一部のケアを担当
できるところから担当し、任される範囲を少しずつ広げます。
○ 段階的に経験見守りのもと主担当
先輩が見守るなかで主担当を経験し、自信を積み上げます。
○ 相談しながら単独訪問へ
習熟度に合わせ、無理のないペースで独り立ちへ進みます。
○ 自分のペースでいきなり一人で任せることはありません。一人ひとりに合わせて進めます。
まずは先輩の訪問に同行し、在宅ならではの動き方を見て学びます。次に一部のケアを担当し、徐々に任される範囲を広げます。先輩が見守るなかで主担当を経験し、自信がついた段階で単独訪問へ。一人ひとりの習熟度に合わせて、無理のないペースで進めていきます。
転職や入職にあたっての勉強法を発信されている【訪看ひだか】さんも、「無理なくできる効率的な勉強法」で段階的な準備の大切さを伝えています(該当動画 ✓)。焦らず積み上げていけば、着実に力は育っていきます。未経験からの始め方は訪問看護が未経験の方向けの記事でも詳しくまとめています。
認定看護師・専門看護師など資格取得の支援
すえひろは、認定看護師・専門看護師といった専門資格の取得を全面的にバックアップしています。入職後も学び続けたいという志を、私たちは大切にしたいと考えています。
専門職として常に学び続ける姿勢は、すえひろの行動規範の核です。資格取得は、利用者様により良い看護を届けるための投資であり、ご自身のキャリアの財産にもなります。「向上心を持って成長したい」という方にとって、挑戦を後押しする環境を整えています。ともに伸びていきましょう。
後悔しない訪問看護ステーションの選び方
転職の満足度は、「どのステーションを選ぶか」で大きく変わります。離職理由の研究も踏まえると、見るべきは「教育・同行体制」「オンコールと人員のバランス」「理念・価値観の一致」の3点です。見学・面接で確認したいチェックポイントをまとめます。
教育・同行体制が整っているか
最初に確認したいのは、未経験・ブランクの方を支える教育・同行体制が、仕組みとして整っているかです。ここが整っていないと、入職後に「放置された」と感じる原因になりかねません。
「同行訪問は何回くらいあるのか」「独り立ちまでの目安はどれくらいか」「相談しやすい雰囲気か」を、見学・面接で具体的に質問しましょう。失敗しない転職について発信されている看護の転職ちゃんねるでも、職場の体制を事前に見極めることの重要性が語られています(該当動画 ✓)。
オンコール体制と人員のバランス
次に重要なのが、オンコールの負担と、それを支える人員のバランスです。離職につながりやすい要因として、ここは特に注意して確認したいポイント。見逃せない観点です。
離職理由を整理した動画では、過度なオンコール負担や人員不足が、辞めたい気持ちの背景になりやすいことが挙げられています(該当動画 ✓)。離職研究の視点から失敗しない転職を解説する動画も、勤務先選びでこのバランスを見ることの大切さを伝えています(該当動画 ✓)。私も、オンコール頻度と看護師の人数を欠かさず確認するようお勧めしています。
「何人でオンコールを回しているか」「月に何回担当するか」を聞けば、働き続けられる環境かどうかが見えてくるはずです。
理念・価値観が自分と合うか
最後に、見落とされがちですが大切なのが、そのステーションの理念・価値観が、自分の大切にしたいものと合っているかです。スキルや条件が合っても、価値観がずれていると、長くは続きません。
「どんな看護を大切にしているか」「利用者様にどう向き合っているか」を、面接で率直に尋ねてみましょう。やりがいの感じ方は人それぞれです。何に喜びを感じて働きたいかは訪問看護のやりがいをまとめた記事もあわせてご覧ください。自分の軸が定まると、選ぶべきステーションが、自ずと見えてくるでしょう。
- ○同行訪問の回数は十分か何回くらい同行できるか確認
- ○独り立ちまでの目安が示されるか育成の流れが明確か
- ○オンコールの頻度と人員のバランス何人で月何回回しているか
- ○各種手当が明示されているか固定残業代の内訳・オンコール手当
- ○理念・価値観に共感できるかどんな看護を大切にしているか
- ○見学への対応が前向きか迷う段階での相談も歓迎してくれるか
訪問看護師への転職を進めるステップと、すえひろが大切にしていること
訪問看護師への転職は、「情報収集→見学→応募」という3つのステップで進めるのが基本です。あわせて、すえひろが大切にしている「志が高い、愛ある開拓者」という人材育成の考え方をお伝えしましょう。
情報収集〜見学〜応募の流れ
転職活動は、まず情報を集め、気になるステーションを見学し、納得できたら応募するという順序で進めると、ミスマッチを防げます。焦って決めず、何より大切なのは、自分の目で確かめることです。
情報収集では、業務内容・給与・オンコール体制・教育体制を整理します。次に、候補のステーションを実際に見学し、雰囲気やスタッフの様子を確かめましょう。そして、納得できたところに応募する。この流れを踏むことで、入職後の「思っていたのと違った」を減らせます。
見学・面接で聞いておきたいこと
見学・面接は、事業所を見極める絶好の機会です。遠慮せず、働き方に直結する質問をしておきましょう。聞きにくいことほど、入職後の満足度を大きく左右します。
聞いておきたいのは、同行訪問の回数と独り立ちまでの目安、オンコールの頻度と手当、1日の訪問件数、固定残業代の内訳、そして大切にしている理念です。これらを率直に質問できるかどうかも、その事業所の風通しの良さを測る手がかりになります。誠実に答えてくれる事業所は、入職後も相談しやすい環境であることが多いものです。
迷っている段階でのご相談も歓迎です
最後にお伝えしたいのは、「まだ転職を決めていない段階でのご相談も歓迎しています」ということです。すえひろは、迷っている方の背中を無理に押すことはしません。
すえひろが理想とするのは、「志が高い、愛ある開拓者」です。利用者様の幸せを第一に考え、人を尊重し、制度にとらわれずチャレンジし続けられる——そんな方と一緒に働けることを心から願っています。私たちは、24時間対応体制で利用者様を支えながら、ともに働く仲間が学び続け、成長できる環境づくりにも力を注いできました。
「自分に務まるだろうか」と迷われている方こそ、一度お話を聞かせてください。あなたが本当に大切にしたい看護は何か、一緒に考えさせていただきます。お気軽にご相談ください(すえひろ訪問看護ステーションのお問い合わせ)。
よくあるご質問(FAQ)
訪問看護は未経験でも転職できますか?
多くの場合、病棟などでの看護師経験があれば未経験から始められます。すえひろでは同行訪問を重ね、段階的に独り立ちしていただく体制を整えてきました。不安な点は遠慮なくご相談ください。
ブランクがあるのですが大丈夫でしょうか?
ブランクのある方も歓迎しています。基礎から振り返りながら、先輩看護師が同行してサポートする体制です。ご自身のペースに合わせて復帰していけるよう、一緒に考えさせていただきます。
オンコールは担当が必須なのでしょうか?
ステーションによって体制は異なります。すえひろでは入職時期やご家庭の状況に応じて相談に応じています。まずは働き方のご希望をお聞かせください。
病棟での経験は訪問看護で活きますか?
はい、観察力やアセスメント、医療処置の経験は在宅でも大きな強みになります。一方で在宅ならではの視点もあるため、入職後に一緒に身につけていきます。
見学だけでも対応してもらえますか?
もちろんです。転職を決めていない段階でのご見学・ご相談も歓迎しています。実際の雰囲気を見ていただくことを大切にしたいと考えています。
給料は病棟より下がりますか?
一概には言えません。夜勤手当が減る一方、オンコール手当や資格手当でカバーされる構造もあります。求人票で基本給と各種手当の内訳を確認することが大切です。
訪問看護は、ご自宅での療養生活を医療面から支えるサービスです。私たちすえひろ訪問看護ステーションは、利用者様お一人おひとりが望まれる生活を実現するため、制度にとらわれず、「どうすればこの方が幸せに暮らせるか」を本気で考え、諦めずに実行してまいります。
「こんなこと相談してもいいのかな」「制度上難しいと言われたけれど…」と迷われることも、どうぞお気軽にご相談ください。専門職としての責任と誇りを持って、真摯に向き合わせていただきます。
転職を考えていらっしゃる方も、まずはお気軽にお問い合わせいただければと思います。あなたの「こんな看護がしたい」を、一緒に形にしていけたら嬉しく思います。
参考・出典
- 厚生労働省「地域包括ケアシステム」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
- 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html
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