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マイナ保険証への移行と訪問看護|在宅療養のご家族が知っておきたい手続きと注意点

この記事の要点(30秒でわかる)

  • 従来の保険証は新規発行を終え、マイナ保険証か資格確認書へ移行中です。
  • マイナ保険証がなくても、資格確認書で今までどおり受診できます。
  • 訪問看護ではカードを預ける必要がなく、ご自宅で資格確認します。
  • 寝たきりや認知症の方も、暗証番号なしの目視確認で対応できます。

在宅で療養されるご家族の保険証が、いつの間にかマイナンバーカードに切り替わっていた。そんな戸惑いを感じていませんか。「訪問看護のときにカードを渡すの」「寝たきりの母でも手続きできるの」と、不安は尽きないかもしれません。

訪問看護では、ご自宅でマイナンバーカードを使った資格確認ができる仕組みが整っています。カードを預ける必要はなく、寝たきりや認知症の方にも配慮した方法が用意されています。

すえひろ訪問看護ステーションでは、制度が変わるたびに戸惑うご家族のお気持ちに寄り添い、手続きの不安を一緒に整理させていただきます。制度上難しいと思われることでも、まずはご相談ください。

この記事では、2026年時点のマイナ保険証への移行状況と、資格確認書の仕組み、訪問看護での実際の確認方法、そして高齢のご本人への対応を、わかりやすくお伝えします。

マイナ保険証への移行は今どうなっている?

従来の健康保険証は新規発行を終え、現在はマイナ保険証または資格確認書へ移行が進んでいます。お手元の保険証が使えなくなったわけではなく、期限まで、または暫定措置の間は引き続き利用できます。慌てて何かを準備する必要はありません。

マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として使えるように登録したものです。カードリーダーにかざすことで、医療機関や薬局で保険資格を確認できます。

期限切れの保険証についても、暫定的な利用が認められてきました。この暫定措置は2026年7月末まで延長されたとされています(出典:デジタル庁ニュース 2025年7月)。期限が過ぎても、すぐに受診できなくなるわけではありません。

マイナ保険証の利用は着実に広がっており、利用率は2025年末時点でおよそ6割程度とされています(出典:厚生労働省 マイナ保険証の利用状況)。ただし利用率は集計方法や月によって幅があります。一方で、高齢の世代ほど利用率には差があるとされています。

ご本人やご家族が「まだマイナ保険証にしていない」という場合でも、受診できなくなる心配はありません。次の章でご説明する資格確認書が、その役割を担います。

保険証はどう変わる?移行の流れ
従来の健康保険証(新規発行は終了)

① マイナ保険証

マイナンバーカードを保険証として登録。端末にかざして資格確認します。

② 資格確認書

マイナ保険証がない方へ交付。従来の保険証と同じように受診できます。

暫定措置により、期限切れの保険証も2026年7月末まで利用できるとされています。慌てて準備する必要はありません。

資格確認書とは何?マイナ保険証がなくても受診できる

資格確認書とは、マイナ保険証を持っていない方が、従来の保険証と同じように医療を受けるための書類です。マイナンバーカードを作っていない方や、保険証としての登録をしていない方に交付されます。これがあれば、今までどおり病院や訪問看護を利用できます。

つまり、マイナ保険証への切り替えは「しなければ受診できない」というものではありません。資格確認書という代わりの仕組みが用意されているため、ご本人の状況に合わせて選べます。

特に高齢の方には、手厚い配慮があります。後期高齢者医療制度の対象となる方には、2026年7月末までの間、マイナ保険証の有無にかかわらず、申請不要・無償で資格確認書が交付されるとされています(出典:デジタル庁ニュース 2025年7月/静岡市公式ホームページ)。ご自分で手続きをしなくても、自宅に届く仕組みです。

この措置は、マイナ保険証の操作に不安のある高齢の方が、混乱なく医療を受け続けられるようにするための対応です。寝たきりや認知症のご家族がいるご家庭にとって、心強い仕組みといえます。

資格確認書が届いたら、有効期限を確認し、保険証と同じように大切に保管してください。期限が近づくと、お住まいの市区町村や広域連合から更新の案内が届くとされています。

あなたはどのケース?必要なものの早見表
対象受診に使うもの手続き
マイナ保険証
を持つ方
マイナンバーカード登録済みなら追加の手続きは不要
持っていない方資格確認書保険者から交付される
後期高齢者
の方
資格確認書2026年7月末まで申請不要・無償で交付されるとされています

訪問看護でマイナ保険証はどう使う?カードは預けるの?

訪問看護では、ご自宅でマイナンバーカードを使った資格確認を行います。ご家族がカードを看護師に預ける必要はありません。看護師が訪問時に持参するモバイル端末にカードをかざし、その場で確認する仕組みです。

この訪問看護でのオンライン資格確認は、2024年12月より義務化されました(出典:厚生労働省/一般社団法人全国訪問看護事業協会)。在宅医療でも、医療機関の窓口と同じように保険資格を正確に確認できるようになっています。

在宅で使われるのは「居宅同意取得型オンライン資格確認」と呼ばれる方式です。ご本人またはご家族からその場で同意をいただいたうえで、看護師の端末から資格情報を確認します。カードは常にご本人のお手元にあり、看護師が持ち帰ることはありません。

「カードを渡して悪用されないか」というご心配は不要です。確認はその場で完結し、カードの情報を看護師が保管することはないとされています。安心してご自宅で利用していただけます。

なお、マイナ保険証をまだ作っていない場合は、資格確認書の情報をもとに保険資格を確認します。どちらの場合でも、訪問看護の利用に支障が出ることはありません。

訪問看護での資格確認 4ステップ
1
看護師がご自宅を訪問します
2
ご本人・ご家族がその場で同意します
3
看護師の端末にカードをかざします
4
資格確認が完了。カードはお手元へ
カードを看護師に預ける必要はありません

寝たきり・認知症の方はどう本人確認する?

暗証番号の入力が難しい方でも、本人確認はできます。マイナ保険証の本人確認には「4桁の暗証番号を入力する方法」と「カードの顔写真と本人を目視で確認する方法」があり、いずれかを選べるためです。寝たきりや認知症のご家族にも、無理のない方法が用意されています。

暗証番号を覚えられない、入力する操作が難しいという場合は、目視確認が選択できます。看護師がカードに記録された顔写真とご本人を見比べ、同一人物であることを確認する方法です(出典:厚生労働省)。

この目視確認は、特に高齢のご本人に配慮した運用です。顔認証や暗証番号の操作が難しい方でも、オンライン資格確認を受けられるよう設けられています。ご家族が操作を代わる必要はありません。

「うちの母は寝たきりだから無理ではないか」と心配されるご家族は少なくありません。けれども、こうした柔軟な対応により、ご本人の状態に合わせた確認が可能とされています。

すえひろ訪問看護ステーションでは、ご本人の状態を丁寧に確認しながら、その方に合った方法で資格確認を進めます。不安な点は訪問時にその場でご説明しますので、遠慮なくお尋ねください。

訪問前にご家族が確認しておくと安心なこと
1

マイナンバーカードまたは資格確認書がどこにあるか確認する

2

4桁の暗証番号がわかるか確認しておく

3

暗証番号が難しければ「目視確認」を希望できる

4

資格確認書の有効期限を確認しておく

マイナ保険証に切り替えるとどんなメリットがある?

マイナ保険証には、在宅療養のご家族にとって役立つメリットがあります。代表的なのは、高額な医療費がかかったときの負担が軽くなる点です。手続きの手間を減らせるため、療養生活の支えになります。

具体的には、高額療養費制度を使う際、限度額を超える金額をいったん立て替える必要が原則なくなるとされています(出典:政府広報オンライン)。在宅で医療費がかさみやすいご家庭にとって、家計の負担を和らげる仕組みです。

また、過去の薬の情報や健診結果を医療機関が確認しやすくなり、データに基づいたより良い医療につながるとされています。複数の医療機関にかかる在宅療養では、情報が共有されることで重複した検査や薬を避けやすくなります。

確定申告で医療費控除を受けるときも、マイナポータルから医療費の情報を取得でき、手続きが簡単になるとされています。日々の介護で忙しいご家族にとって、負担を減らせる利点です。

ただし、マイナ保険証にしなければ損をするわけではありません。資格確認書でも受診はできます。ご本人やご家族の状況を踏まえ、無理のない選択をすることが大切です。

マイナ保険証 3つのメリット
💴

立て替えが原則不要

高額療養費の限度額を超える分の事前立て替えが不要になるとされています

🩺

より良い医療に

薬や健診のデータを共有でき、重複した検査や薬を避けやすくなります

📄

確定申告が簡単

マイナポータルから医療費情報を取得でき、手続きが楽になります

まとめ

従来の健康保険証は新規発行を終え、マイナ保険証または資格確認書への移行が進んでいます。マイナ保険証がなくても資格確認書で今までどおり受診でき、高齢の方には申請不要で資格確認書が届く配慮もあります。訪問看護ではご自宅で資格確認が完結し、カードを預ける必要はありません。寝たきりや認知症の方も、目視確認という方法で対応できます。

すえひろ訪問看護ステーションでは、制度が変わるたびに生じるご家族の不安に、専門職として誠実に向き合わせていただきます。手続きのことも、ご本人の状態に合わせた確認方法も、訪問の現場で一つずつ丁寧にご説明します。

保険証や手続きの不安は、まずはご相談ください。制度上難しいと思われることでも、一緒に考えさせてください。ご本人とご家族が安心して在宅療養を続けられるよう、私たちがそばで支えます。

よくある質問(FAQ)

Q. マイナ保険証に切り替えないと、訪問看護は使えなくなりますか。

A. いいえ、使えます。マイナ保険証がなくても、資格確認書で従来どおり訪問看護を利用できます。切り替えは義務ではありません。

Q. 訪問看護のとき、マイナンバーカードを看護師に預けるのですか。

A. 預ける必要はありません。看護師が持参する端末にその場でカードをかざして確認し、カードは常にご本人のお手元にあります。

Q. 母が寝たきりで暗証番号を入力できません。どうすればよいですか。

A. カードの顔写真とご本人を見比べる「目視確認」で対応できます。暗証番号の入力は必須ではありませんので、ご安心ください。

Q. 後期高齢者の父には資格確認書が届くと聞きましたが、申請は必要ですか。

A. 後期高齢者医療制度の対象の方には、2026年7月末までの間、申請不要・無償で資格確認書が交付されるとされています。詳しくはお住まいの自治体窓口でご確認ください。

Q. 今持っている健康保険証はいつまで使えますか。

A. 期限までは利用でき、期限切れ後も暫定措置により2026年7月末まで使えるとされています。お手元の保険証の有効期限をご確認ください。

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