病院や施設から訪問リハビリへの転職を考えるとき、「給料は上がるのか、それとも下がるのか」が最初の気がかりではないでしょうか。求人サイトの月給額だけを見て不安になったり、逆に期待しすぎたりする方も少なくありません。
結論からお伝えすると、訪問リハビリの給料は事業所の給与体系によって幅があり、「訪問に移れば必ず上がる」とは言い切れません。大切なのは、提示された金額の内訳(基本給・固定残業代・諸手当)を読み解き、病院時代の収入と同じ条件で比べることです。インセンティブの仕組みを理解せずに上限額だけを見ると、入職後に「思っていた手取りと違う」となりかねません。
本記事では、理学療法士・作業療法士の給料相場から始め、病院との比較の考え方を整理します。さらにインセンティブの仕組みや、固定残業代を含む求人票の見方も解説します。転職の判断材料としてお役に立てれば嬉しく思います。
目次
理学療法士の訪問リハビリの給料相場はどのくらいか
理学療法士・作業療法士の給料は、公的統計を出発点にすると相場感がつかみやすくなります。ただし訪問リハビリ単独の公式な平均値は公表されていません。統計を目安にしつつ、最終的には各事業所の求人票で確認する姿勢が欠かせません。
この数字はあくまで全国・全領域をならした平均です。勤務先の種別や経験年数、地域によって実際の金額は前後します。下表に、給料相場を考える出発点となる公的数字を整理しました。
| 項目 | 水準の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 決まって支給する現金給与額(月額) | 約30万円前後 | 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」 |
| 年収換算(賞与等を含む) | 約430万円前後 | 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」 |
| 集計区分 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は同一区分 | 同上 |
※理学療法士単独・訪問リハ単独の公的平均は公表されていないため、相場の出発点として参照する数値です。
厚生労働省統計で見る理学療法士・作業療法士の平均賃金
公的統計で押さえておきたいのは、理学療法士と作業療法士が分けて集計されていないという点です。賃金構造基本統計調査では「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士」がひとつの区分にまとめられているのです。
そのため「理学療法士だけの平均年収」を公的データで正確に取り出すことはできません。ネット上で見かける「理学療法士の平均年収◯◯万円」という数字の多くは、この区分の数値を引用したものか、民間の独自調査です。
数字を見るときは、出典と調査年が明記されているかを必ず確認しましょう。出典の不明な金額や、何年のデータかわからない相場は、判断材料として弱いと捉えています。
理学療法士・作業療法士の給与水準の目安
公的統計を相場の出発点として参照(特定事業所の支給額ではありません)
(決まって支給する現金給与額)
(賞与等を含む)
同一区分
訪問リハビリの給料がイメージしにくい理由
訪問リハビリの給料がつかみにくいのは、給与体系が事業所ごとに大きく異なるためです。固定給だけの事業所もあれば、基本給に訪問件数に応じたインセンティブを上乗せする事業所も存在します。
YouTubeでも、現役の理学療法士が「訪問リハビリの給与事情を暴露します」といった動画で、事業所による差の大きさを率直に語ります。同じ「訪問リハビリ」でも、提示額の前提がそろっていないため単純比較が難しいのです。
だからこそ、相場の数字を鵜呑みにせず、自分が応募する事業所の条件を一つずつ確かめる作業が必要になります。
「月給○○万円」だけで判断してはいけない理由
求人票の「月給○○万円」という表記は、何が含まれているかで意味が変わります。基本給のみを指す場合もあれば、固定残業代や各種手当を合算した金額のこともあるからです。
たとえば同じ「月給32万円」でも、その中身は事業所で異なります。基本給28万円台の場合と、基本給25万円に固定残業代や手当を足した場合とでは、賞与や退職金の算定基礎が変わってきます。
月給の総額だけで飛びつくのではなく、その中身を分解して見る習慣が、後悔しない転職の第一歩になると考えています。
病院・施設と訪問リハビリで給料はどう変わるのか
病院・施設から訪問リハビリへ移ったとき、給料が上がる方もいれば、ほとんど変わらない方もいるのが実情です。「訪問は稼げる」という一面的なイメージだけで判断するのは禁物です。金額の比較に加えて、働き方の違いまで含めて考える必要があります。
つなぎとして、まず病院と訪問リハで何が違うのかを整理しておきましょう。
病院・施設勤務と訪問リハビリの違い(給与・働き方)
| 比較する観点 | 病院・施設勤務 | 訪問リハビリ |
|---|---|---|
| 給与の構成 | 基本給に夜勤手当等を加える構成が中心 | 基本給に訪問件数・移動の手当やインセンティブを加える事業所が見られる |
| 収入の安定性 | 月ごとの変動は比較的小さい傾向 | 件数連動型では月ごとに変動しやすい |
| 働き方 | 集団・固定の勤務時間で勤務先内に滞在 | 個別訪問で移動が伴う(直行直帰の事業所もある) |
| 収入が変動しやすい要因 | 夜勤回数など | 訪問件数・キャンセル・体調による稼働の増減 |
※どちらが優れているという比較ではなく、特徴の違いを整理したものです。実際の条件は事業所ごとに異なります。
基本給・諸手当の構成がどう違うか
病院勤務では、基本給に夜勤手当や住宅手当などが加わる構成が一般的です。一方の訪問リハビリでは、基本給に加えて訪問件数や移動に応じた手当が設定されている事業所が見られます。
給与構成の違いを、もう少しかみ砕いて見てみましょう。
月収の構成イメージ(固定部分と変動部分)
実額ではなく構成のイメージです。変動部分は月によって増減します。
※固定部分と変動部分の比率は事業所によって大きく異なります。
この構成の違いが、収入が変わる主な理由です。訪問件数を多くこなせば収入が伸びる仕組みの事業所では、月によって手取りが変動します。逆に、固定給中心の事業所であれば、病院時代と大きく変わらないこともあります。
どちらが良い・悪いという話ではなく、自分が安定を重視するのか、件数に応じた上振れを期待するのかという、価値観の問題だと捉えています。
移動・直行直帰など働き方による違い
訪問リハビリでは、利用者様のご自宅を一軒ずつ訪問するため、移動時間が業務に組み込まれます。事業所によっては直行直帰を採用しており、通勤負担が減る一方で、働く時間の感覚が病院とは変わります。
直行直帰という働き方には、自由さと孤独さの両面があります。この点については、先輩PTの体験をまとめた記事『訪問リハビリPTの「直行直帰」という働き方』でも詳しく触れています。
給料を比べるときは、移動時間が労働時間として扱われるのか、移動手当はどうなっているのかも確認しておきたいところです。
病院と訪問リハの収入を比べるときの注意点
病院と訪問リハの収入を比べるときは、同じ条件にそろえて比較することが何より大切です。病院時代の「夜勤手当を含んだ額面」と、訪問リハの「夜勤なしの基本給」を並べても、正しい比較にはなりません。
クラスターメディカルTVなどの発信でも、病院から訪問リハに転職して「変わったこと」が取り上げられています。金額の増減だけでなく、働き方の変化に注目している点が共通します。
実際に転職した方の「後悔したこと・よかったこと」は、判断の参考になります。詳しくは『病院PTが訪問リハビリに転職して後悔したこと・よかったこと』もあわせてご覧ください。
訪問リハビリのインセンティブ・歩合の仕組みを正しく理解する
訪問リハビリの求人で目を引くインセンティブや歩合制は、仕組みを理解したうえで判断することが欠かせません。上限額の高さだけを見て応募すると、条件を満たせない月に手取りが想定を下回ることがあるためです。
ここでは、インセンティブが発生する条件と、件数を追うことの負担について整理します。
訪問リハビリのインセンティブを理解する3つの観点
インセンティブが発生する条件とは
インセンティブとは、一定の基準を超えた訪問件数などに応じて、基本給とは別に支給される報酬のことです。たとえば「月◯件以上の訪問でこの単価」というように、条件を満たして初めて加算される仕組みが一般的です。
現役理学療法士による「訪問リハビリ職インセンティブの条件とは」といった解説動画があります。そこでも支給には条件があり、誰もが上限額を受け取れるわけではない点が説明されています。
求人票でインセンティブを見たら、まず支給の条件と単価を確認することが大切です。条件を満たさない場合の収入が、自分にとって受け入れられる水準かどうかを基準に考えましょう。
件数を追うことで生じうる負担
インセンティブで収入を伸ばそうとすると、訪問件数を増やす必要が出てきます。件数を追うほど移動や記録の負担が増え、一日のスケジュールが過密になりやすい点には注意が必要です。
利用者様お一人おひとりに丁寧に向き合いたいと考える方にとっては、件数のプレッシャーが負担に感じられることもあります。収入とゆとりのどちらを優先するかは、人によって答えが分かれます。
「稼げるかどうか」だけでなく、「無理なく続けられるか」という視点を持つことが、長く働くうえで欠かせないと捉えています。
安定収入とインセンティブのバランスの見方
給与を見るときは、毎月固定で入る部分と、件数によって変動する部分を分けて考えると判断しやすくなります。基本給が生活の土台として十分かを先に確かめ、インセンティブは上振れ要素として位置づけるのが現実的です。
歩合の比重が大きい事業所は、調子の良い月の収入が魅力的に映ります。一方で、体調を崩したり利用者様の都合で訪問がキャンセルになったりすると、収入が下がるリスクも抱えます。
リハウルフなどの発信でも、歩合制の訪問リハが給料とやりがいの両面から語られました。金額だけでは測れない部分があることがうかがえます。自分の生活設計に合うバランスを選ぶことが大切です。
手取りと年収を左右する固定残業代・諸手当の見方
提示された月給が同じでも、固定残業代や諸手当の構成によって、手取りや年収、残業時の扱いは大きく変わります。とくに固定残業代は誤解が生まれやすいため、内訳を必ず分けて確認しましょう。求人票のどこを見れば実態がわかるのかを具体的に解説します。
求人票の固定残業代:良い記載と避けたい記載
=基本給287,200円+固定残業代32,800円
(15時間分/15時間を超える時間外労働は追加で支給)
基本給がいくらか分かる
固定残業が何時間分か分かる
超過分が追加支給されると分かる
基本給がいくらか分からない
何時間分の残業を含むか分からない
超過分が支払われるか分からない
※金額は記載フォーマットを示すための一例であり、特定の事業所の支給額ではありません。
固定残業代は基本給と分けて確認する
固定残業代とは、一定時間分の残業代をあらかじめ固定額として支給する仕組みのことです。求人票では、基本給と固定残業代を分けて記載し、何時間分かを明示するのが正しい形です。
たとえば「月給320,000円=基本給287,200円+固定残業代32,800円(15時間分を含む。15時間を超える時間外労働は追加で支給)」という記載であれば、内訳が明確で安心できます。
逆に「月給320,000円(残業代込み)」とだけ書かれている場合は要注意です。基本給がいくらで、何時間分の残業を含むのかがわからず、超過分が支払われるのかも判断できません。気になる場合は、面接時に内訳を質問することをおすすめします。
諸手当・賞与・社会保険まで含めて考える
年収を正しく把握するには、月給だけでなく賞与や諸手当、社会保険まで含めて考える必要があります。賞与の有無や支給月数は、年収を大きく左右する要素です。
住宅手当・通勤手当・資格手当などの諸手当も、毎月の収入に影響します。また、額面から社会保険料や税金が引かれるため、額面と手取りには差が生じます。
求人票では、賞与の実績(前年度◯ヶ月分など)や、加入する社会保険の種類まで確認しておくと、入職後のギャップを減らせます。
求人票の数字を手取りに換算する考え方
額面の月給から、おおまかな手取りをイメージできると、生活設計がしやすくなります。一般的に、額面から社会保険料と税金を差し引いた手取りは、額面の8割前後が目安とされています。
ただし、これはあくまで概算です。扶養家族の有無や住んでいる地域、各種控除によって実際の手取りは変わります。正確な金額は、内定後に提示される条件をもとに確認しましょう。
「額面でいくら」ではなく「手取りでいくら残るか」を基準に考えると、転職前後の生活の変化を現実的に見通せます。
求人票で給料の実態を見抜くためのチェックポイント
後悔のない転職のためには、面接前に求人票を正しく読み解く力が欠かせません。給料に関して必ず確認したい項目を、チェックリストの形で整理します。少しでも気になる点は、遠慮なく事業所に質問することが大切です。
求人票・面接で確認したい給料チェックリスト
気になる点は遠慮なく事業所に質問しましょう。
- □基本給はいくらか(固定残業代と分離して書かれているか)
- □固定残業代は何時間分か/超過分は追加支給されるか
- □インセンティブの発生条件と単価
- □賞与の実績(前年度◯ヶ月分など)
- □諸手当(資格・住宅・通勤・移動)の有無
- □年間休日数とオンコール・待機の有無
- □移動時間は労働時間に含まれるか
※内訳が明記されていない求人は、その点自体を面接で確認することをおすすめします。
基本給・固定残業代・諸手当の内訳を確認する
求人票でまず確認したいのは、月給の内訳です。基本給がいくらで、固定残業代が何時間分含まれ、どんな手当が付くのかを一つずつ分解しましょう。
基本給は賞与や退職金の算定基礎になることが多いため、総額が同じでも基本給の高さは重要です。固定残業代の割合が大きすぎる求人は、実質的な基本給が低い可能性も視野に入れて見る必要があります。
内訳が明記されていない求人は、それ自体が注意したいサインです。面接で率直に質問し、納得できる説明が得られるかどうかも、職場選びの判断材料になります。
年間休日・残業実態・オンコールの有無
給料と同じくらい大切なのが、休日や残業の実態です。年間休日数は求人票で確認できますが、実際の残業時間やオンコール(待機)の有無は、面接で具体的に尋ねるとよいでしょう。
「残業ほぼなし」といった表現は、実態と乖離していないかを確かめたい部分です。1日の訪問件数や記録業務の時間を聞くと、実際の働き方がイメージしやすくなります。
休日や残業の条件は、給料と合わせて総合的に判断することが、長く続けられる職場選びにつながります。
面接時に確認しておきたい質問例
面接は、求人票だけではわからない実態を確かめる貴重な機会です。「基本給と固定残業代の内訳を教えてください」「インセンティブはどのような条件で支給されますか」といった質問は、遠慮なく聞いて構いません。
「移動時間は労働時間に含まれますか」「賞与の支給実績はどのくらいですか」なども、生活設計に直結する大切な質問です。誠実な事業所であれば、こうした質問に具体的に答えてくれるはずです。
質問への向き合い方そのものが、その事業所の透明性を映し出します。納得できるまで確認する姿勢を、私たちは大切にしていただきたいと考えています。
すえひろ訪問看護ステーションの考え方と一緒に働く仲間へ
給料は転職の大切な判断材料ですが、長く前向きに働けるかは、職場の環境や理念との相性にも左右されます。私たちすえひろが、理学療法士・作業療法士の方をどう迎えたいと考えているかを、率直にお伝えします。
透明性のある労働条件の考え方
私たちは、労働条件を正直に、わかりやすくお伝えすることを大切にしています。基本給・固定残業代・諸手当を分けて明示し、何時間分の固定残業代かもきちんとお示しする姿勢です。
良い面ばかりを強調して、入職後に「話が違う」となることは、利用者様にもスタッフにも誠実ではないと捉えています。気になる条件は、面接の段階で何でも質問していただければと思います。
「制度上こう決まっているから」で終わらせず、一人ひとりの働き方の希望にどう応えられるか、一緒に考えさせてください。
専門職として学び続けられる環境
すえひろが理想とするのは、「志が高い、愛ある開拓者」です。自分と利用者様の目標達成に対して志を高く持ち、人のために尽くせる方と一緒に働きたいと願っています。
訪問リハビリは、在宅で一人ひとりの生活に深く関わる仕事です。だからこそ、専門職として責任を持って向き合い、常に学び続ける姿勢を後押しする環境を整えています。
制度の枠にとらわれず、「どうすればこの方が望む暮らしに近づけるか」を本気で考え、諦めずに実行する。そんな働き方に共感していただける方をお待ちしています。
応募を検討されている方へ
すえひろが募集しているのは、中途採用の常勤正看護師、そして理学療法士・作業療法士の方です。これまでのご経験を活かしながら、在宅医療の現場で力を発揮していただきたいと考えています。
訪問リハビリは在宅で判断する場面が多いため、一定の臨床経験を求めますが、まずはご経験やご希望を率直にお聞かせください。給料や働き方の不安についても、一緒に考えていきます。
「自分に務まるだろうか」と迷われている方も、どうぞお気軽にご相談ください。専門職としての責任と誇りを持って、誠実に向き合わせていただきます。
できること・できないことの整理
最後に、訪問リハビリで理学療法士・作業療法士が担う役割を、透明性をもって整理しておきます。
訪問リハビリでできること・できないこと
医師の指示に基づくリハビリテーション
健康状態の観察・相談
生活動作の練習
ご家族への介護指導
目標達成に向けた個別サポート
家事援助(ヘルパーの業務)
買い物代行
医師の診察
※制度上難しいと思われることでも、何ができるかを一度ご相談ください。
訪問看護ステーションからのリハビリとしてできることは多岐にわたります。医師の指示に基づくリハビリテーション、健康状態の観察や相談、生活動作の練習が含まれます。ご家族への介護指導や、利用者様の目標達成に向けた個別サポートも担います。多職種と連携しながら、在宅での生活を医療面から支えます。
一方でできないこともあります。家事援助や買い物代行はヘルパーの業務であり、医師の診察そのものを行うこともできません。役割の線引きを明確にすることが、利用者様の安心につながります。
ただし、制度上難しいと思われることでも、利用者様の幸せのために何ができるかを、一度ご相談ください。様々な可能性を一緒に探っていきます。
よくある質問
理学療法士が訪問リハビリに転職すると給料は上がりますか?
事業所の給与体系や本人の経験により異なり、一概に上がるとも下がるとも言えません。基本給に加えインセンティブや諸手当が加わる事業所もありますが、内訳や働き方が変わります。求人票で基本給・固定残業代・諸手当の構成を確認したうえで、病院時代と同じ条件にそろえて比べることが大切です。
訪問リハビリの理学療法士の年収相場はどのくらいですか?
公的統計では理学療法士・作業療法士はまとめて集計されており、訪問リハ単独の公式平均は示されていません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査などを目安にしつつ、最終的には各事業所の求人票で基本給・賞与・諸手当を確認することをおすすめします。数字を見るときは、出典と調査年が明記されているかも確かめましょう。
求人票に「月給○○万円(残業代込み)」とある場合、どう見ればよいですか?
「残業代込み」という曖昧な表記は内訳がわかりにくいため、基本給と固定残業代を分けて確認することをおすすめします。固定残業代は「何時間分か」「超過分は追加支給されるか」を必ず確かめましょう。基本給がいくらかは、賞与や退職金の算定にも関わる重要な項目です。
インセンティブ制度がある事業所は給料が高いのですか?
上限額が高く見える求人もありますが、訪問件数などの条件を満たして初めて支給されることが多い仕組みです。条件を満たせない月は、手取りが想定より少なくなることもあります。安定収入となる基本給部分と、変動するインセンティブ部分を分けて考えることが大切です。
作業療法士の場合も理学療法士と給料の考え方は同じですか?
基本的な考え方は同じです。公的統計でも理学療法士・作業療法士はまとめて扱われることが多く、訪問リハの給与体系も職種で大きく分けないことが一般的です。求人票で基本給・固定残業代・諸手当の内訳を確認する点も共通します。
未経験でも訪問リハビリの理学療法士として働けますか?
訪問リハは在宅で一人で判断する場面が多いため、一定の臨床経験を求める事業所が多い傾向にあります。すえひろでも、専門職として責任を持って利用者様に向き合えるよう、学び続けられる環境を整えています。ご経験やご希望は、まず率直にご相談いただければと思います。なお、40代・50代からのセカンドキャリアとして訪問リハを選ぶ方も増えています。詳しくは『40代・50代PTの訪問リハビリ転職』もご覧ください。
おわりに
訪問リハビリの給料は、月給の総額だけでは実態がつかめません。基本給・固定残業代・諸手当の内訳を分解し、インセンティブの条件まで理解しましょう。そのうえで病院時代と同じ条件で比べることが、後悔しない転職への近道です。数字を見るときは、出典と年次が明記されているかも確認しましょう。
私たちすえひろ訪問看護ステーションは、利用者様お一人おひとりが望まれる生活を実現したいと願っています。制度にとらわれず、「どうすればこの方が幸せに暮らせるか」を本気で考え、諦めずに実行していきます。そして、その想いを一緒に形にしてくださる専門職の仲間を、誠実にお迎えしたいと考えています。
「自分の経験で訪問リハに移れるだろうか」「給料や働き方が不安だ」と迷われることも、どうぞお気軽にご相談ください。専門職としての責任と誇りを持って、真摯に向き合わせていただきます。
出典・参考
- 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」(職種別賃金/理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)確認済み https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html
- 当ステーション関連記事『訪問リハビリPTの「直行直帰」という働き方』確認済み https://suehiro-sakura.com/visiting-rehab-pt-direct-commute-reality/
- 当ステーション関連記事『病院PTが訪問リハビリに転職して後悔したこと・よかったこと』確認済み https://suehiro-sakura.com/hospital-pt-visiting-rehab-regrets-benefits/
- 当ステーション関連記事『40代・50代PTの訪問リハビリ転職』確認済み https://suehiro-sakura.com/pt-40s-50s-visiting-rehab-second-career/
※給与の金額は厚生労働省統計を相場の目安として参照したもので、特定の事業所の支給額を示すものではありません。実際の条件は各事業所の求人票でご確認ください。

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