「訪問看護師って、一日どんな働き方をするのだろう」。転職や就職を考えるとき、まず気になるのが日々の流れではないでしょうか。
結論からお伝えします。訪問看護師の標準的な一日は、朝の申し送り、日中の訪問4〜6件、夕方の記録・多職種連携という流れで進みます。日中の勤務が中心のため、生活リズムを整えやすいのも特徴です。夜勤に縛られない働き方を求める方にとって、訪問看護は有力な選択肢でしょう。
本記事では、時間帯別の一日の流れ、訪問1件の中身、勤務形態による違い、そして仕事のやりがいと大変さまでをお伝えします。働き方をイメージしたい方の参考になれば嬉しく思います。
目次
訪問看護師の一日のスケジュール【全体像】
訪問看護師の一日は、朝の準備から始まり、日中の訪問をはさんで、夕方の記録と連携で締めくくられます。まずは全体像をつかんでおきましょう。
「忙しそう」というイメージを持つ方も多いものです。けれど、訪問の時間をある程度組み立てられるため、見通しを立てて働きやすい仕事でもあるのです。

一日の大まかな流れ
一日は、申し送り・訪問・記録・連携という4つのまとまりで構成されます。朝にその日の予定を確認し、日中に複数の利用者様を訪問し、夕方に記録と報告を行う。これが基本のかたちです。
現役看護師の一日に密着した発信を見ても、この流れはおおむね共通しています。仕事の全体像がつかめると、入職後の動きもイメージしやすくなるでしょう。まずは骨組みを知ることが、理解の第一歩です。
1日の訪問件数の目安
一般的に、訪問看護師は1日あたり4〜6件を担当します。利用者様お一人につき、30分から1時間ほど関わるのが目安です。
件数は、勤務形態やステーションの方針しだいで変わってきます。無理なく回れる件数かどうかは、働きやすさを左右する大切なポイントです。求人を見るときは、件数の目安も確認しておきたいものです。サービスの全体像は訪問看護のサービス内容もあわせてご覧ください。
この記事で分かること
この記事では、訪問看護師の一日を多角的に整理しました。時間帯別の流れ、訪問1件の中身、勤務形態による違い、やりがいと大変さです。
すえひろ訪問看護ステーションは、足立区で24時間365日対応の訪問看護を行っています。これから働く方にも、仕事のリアルを正直にお伝えします。なお、訪問看護の現場は年々広がってきました。全国訪問看護事業協会の2023年の調査では、全国の訪問看護ステーション数は1万5,000カ所を超えています。厚生労働省も在宅医療の推進を政策に掲げており、訪問看護師の活躍の場は広がりつつあります。
【時間帯別】訪問看護師の一日の流れ
ここからは、朝・日中・夕方の時間帯ごとに、訪問看護師が何をしているのかを具体的に見ていきます。標準的な一日を、時間の流れに沿ってご紹介しましょう。
実際の動き方が分かると、自分が働く姿もイメージしやすくなるはずです。
訪問看護師の一日のスケジュール
朝:申し送りと訪問準備(8:30〜9:00)
朝はまず、その日の訪問予定の確認から。前日の利用者様の状態や、夜間のオンコール対応で共有すべき事項を、看護師同士で申し送るのです。
その後、訪問に必要な物品を準備し、ルートを確認して出発です。足立区内は自転車での移動が中心となる職場も多く、効率的な訪問順を組み立てるのも大切な仕事です。丁寧な準備が、その日一日の安心を支えてくれます。
日中:訪問と休憩(9:00〜16:00)
午前と午後で、それぞれ数件の利用者様を訪問します。訪問先では、体調確認・観察から始まり、必要な医療処置やリハビリ、服薬の確認などを行うのが基本の流れです。
訪問の合間には、移動をはさみながら昼休憩をとるのが一般的です。ベテラン看護師の密着発信でも、限られた時間を上手に使う段取りの工夫が紹介されていました。一件一件に集中しつつ、全体の時間配分にも目を配る。そのバランス感覚こそ、日中の働き方の肝でしょう。
夕方:記録・多職種連携(16:00〜17:30)
訪問を終えてステーションに戻ると、その日のケア内容を記録します。記録は次の訪問への引き継ぎであり、多職種連携の土台にもなる大切な業務です。
必要に応じて主治医へ状態を報告し、ケアマネジャーと情報を共有します。利用者様お一人を、看護師・医師・ケアマネジャーなどがそれぞれの立場から支えます。連携の進め方は、ケアマネジャーと訪問看護の連携もご参考ください。一日の終わりに翌日の準備を整え、業務を終えます。
訪問1件の中身:到着から記録まで
訪問1件は、利用者様お一人につき30分から1時間ほどです。挨拶と体調確認から始まり、観察・処置・コミュニケーション、そして記録へと続いていきます。
ここでは、訪問1件の流れを順を追って見ていきましょう。
訪問1件の流れ:到着から記録まで
到着〜体調確認・観察
訪問先に着いたら、まず挨拶をし、利用者様の体調を伺います。表情や顔色、ご自宅の様子からも、変化のサインを読み取るのです。
この最初の観察が、その日のケアの方向を決めます。「いつもと違う」に気づけるかどうかが、訪問看護師の腕の見せどころです。だからこそ、丁寧な観察を大切にしたいところです。
医療処置・リハビリ・服薬確認
体調の確認を終えたら、主治医の指示に基づく医療処置を行います。点滴や床ずれの処置、リハビリ、服薬の確認など、内容は利用者様によってさまざまです。
在宅では、ご自宅にある物品で安全に処置を進める工夫も求められます。限られた環境での知恵は、経験とともに身についていくものです。一つひとつのケアを、根拠を持って丁寧に進めていきます。
ご家族への声かけと記録
処置だけで終わらせないのが、訪問看護の大切なところです。「眠れていますか」「ご家族は休めていますか」と声をかけ、暮らし全体に目を向けます。
訪問の最後には、その場でケア内容を記録します。記録は次につながる大切な仕事ですから、要点を押さえて簡潔にまとめます。利用者様とご家族を見送り、次の訪問先へと向かいます。
常勤・パート・オンコール日でどう変わるか
一日のスケジュールは、勤務形態やオンコールの有無で変わってきます。常勤・パート・オンコール担当日の違いを知ると、自分に合う働き方を選びやすくなるはずです。
それぞれの一日を、簡単に見ていきましょう。
常勤・パート・オンコール日の一日の違い
常勤の一日
常勤の場合、日中フルタイムで複数の訪問を担当します。記録や連携、ステーションでの打ち合わせなども含め、一日を通して関わるのが特徴です。
訪問件数はやや多めになりますが、その分、利用者様との関係を継続的に築きやすいのも特徴です。腰を据えて専門性を高めたい方に向いた働き方でしょう。
パート・件数制の一日
パートや件数制では、担当する訪問件数を生活に合わせて調整できます。午前だけ、あるいは特定の曜日だけ働くといった柔軟な働き方も可能です。
子育てや家庭との両立を重視する方に向いています。フルタイムにこだわらず、今の生活に合うペースで働けるのが、この働き方の魅力です。
オンコール担当日の動き
オンコール担当日は、日中の訪問に加え、夜間や休日の待機が加わります。オンコールとは、待機しながら必要時に電話対応や緊急訪問を行う仕組みのことです。
実際に呼び出される頻度は、職場や日によってさまざまです。夜間対応の体制は、緊急時・夜間の対応の記事でもイメージをつかめます。担当の頻度や手当は、求人選びで必ず確認しておきたい点です。
訪問看護師の仕事のやりがいと大変さ
訪問看護師の仕事には、利用者様の生活に寄り添えるやりがいと、移動や一人での判断という大変さの両面があります。どちらも知ったうえで選ぶことが、長く働く秘訣です。
良い面も大変な面も、正直にお伝えします。
訪問看護師の仕事のやりがいと大変さ
- 利用者様の暮らしに寄り添える
- 「ありがとう」に触れられる
- 自分の裁量で動ける
- 一人ひとりと深く関われる
- 天候に左右される移動の負担
- 訪問先での一人の判断
- 記録など事務の積み重ね
やりがい:暮らしに寄り添える喜び
訪問看護の最大のやりがいは、利用者様の暮らしそのものに寄り添える点でしょう。退院後、ご自宅で穏やかに過ごされる姿に立ち会えるのは、在宅看護ならではの喜びです。
病院から訪問看護へ転職した看護師の密着動画でも、利用者様からの「ありがとう」に触れられる喜びが語られていました。一人ひとりと深く関われることが、この仕事の魅力だと感じています。
大変さ:移動と一人での判断
一方で、訪問の移動は天候に左右されます。暑い日も寒い日も訪問先を回る負担は、正直に知っておきたい現実でしょう。
また、訪問先では看護師が一人で判断する場面が増えます。ただし、迷えば主治医に相談し、チームで支え合う仕組みがあるため、一人で抱え込む必要はありません。大変さの裏には、支える体制があることも覚えておいてください。
両面を知って選ぶことの大切さ
やりがいだけを見て選ぶと、大変さに直面したときに戸惑いやすいものです。逆に、大変さを事前に知っておけば、心構えと対策ができます。
両面を理解したうえで「それでもやってみたい」と思えるなら、訪問看護はきっと合っています。仕事選びでは、良い面と現実の両方に目を向けることが大切です。
訪問看護でできること・できないこと
訪問看護の一日を知るうえで、訪問看護でできることと制度上できないことも押さえておきましょう。境界を知ると、仕事の全体像がよりクリアになります。
サービスの範囲を理解しておくと、利用者様やご家族への説明にも迷いがなくなるはずです。
訪問看護でできること・できないこと
- 医師の指示に基づく医療処置
- 健康状態の観察・相談
- リハビリテーション
- 服薬管理の支援
- ご家族への介護指導
- 掃除・調理などの家事援助
- 買い物代行
- 医師による診察
訪問看護師としてできること
訪問看護師は、主治医の指示に基づく医療処置を中心に、在宅での療養生活を支えます。健康状態の観察と相談、リハビリ、服薬管理の支援、ご家族への介護指導などが主な業務です。
加えて、利用者様お一人おひとりの目標達成に向けた個別のサポートも、大切な役割です。「自宅でお風呂に入りたい」といった願いに、専門職として向き合います。
制度上できないこと
一方で、掃除や調理などの家事援助、買い物代行は訪問看護の業務範囲に含まれず、これらは訪問介護(ヘルパー)が担います。医師による診察も、訪問看護師は行いません。
できることとできないことを曖昧にしないのは、利用者様にも働く看護師にも誠実でありたいからです。役割の境界を理解しておくと、多職種連携も円滑になります。
それでも諦めずに可能性を探る姿勢
制度上難しいと思われることでも、私たちはすぐに諦めません。「家事はできないけれど、ヘルパーさんと連携して暮らしを整えられないか」と、できる方法を一緒に探っていきます。
利用者様が本当に望まれていることは何か、一緒に考えさせてください。制度の枠を超えて相談に乗る姿勢を、これから働く方にも受け継いでいってほしいと願っています。
一日の働き方から見える、すえひろの姿勢
一日の流れの一つひとつに、すえひろが大切にする「志が高い、愛ある開拓者」の姿勢が表れています。記録も連携も、すべては利用者様の幸せのためにあるのです。
働き方の細部にこそ、その職場の価値観がにじむものです。
記録・連携に込める想い
記録や連携は、地味に見えて、利用者様を支える土台です。一つの記録が、次の訪問や多職種の判断を支えます。
すえひろでは、こうした一つひとつの業務を、利用者様のためという原点に立ち返って大切にしています。丁寧な積み重ねが、質の高いケアにつながると考えているからです。
「志が高い、愛ある開拓者」として
すえひろは、理想のスタッフ像として「志が高い、愛ある開拓者」を掲げています。日々の訪問のなかで、利用者様の幸せのために何ができるかを本気で考え続けます。
認定看護師や専門看護師の資格取得も応援しており、専門職として学び続けたい方を支えます。一日の働き方の延長に、成長の機会が広がっています。
一緒に働く仲間へ
訪問看護師の一日は、決して楽なことばかりではありません。それでも、利用者様の暮らしに寄り添える喜びは、何ものにも代えがたいものです。
「無理かもしれない」と諦める前に、様々な可能性を一緒に探っていきましょう。あなたの「こんな看護がしたい」という思いを、私たちは本気で支えます。
訪問看護師の一日に関するよくある質問
訪問看護師の一日について、よく寄せられるご質問にお答えします。気になる点が少しでも解消されれば幸いです。
Q1. 訪問看護師は一日に何件くらい訪問しますか?
一般的には1日4〜6件ほどです。利用者様お一人につき30分〜1時間ほど関わります。件数は勤務形態やステーションの方針しだいです。
Q2. 訪問看護師の勤務時間は何時から何時までですか?
日中の勤務が中心で、8時半〜9時ごろに始まり、17時半ごろに終わる職場が多いです。オンコール担当日は、夜間・休日の待機が加わる場合もあります。
Q3. 残業は多いですか?
記録業務の状況しだいです。日中に記録を進められる体制があるか、残業の実態はどうかを面接で確認すると、入職後のイメージがつかめます。
Q4. オンコールの日は普段と何が違いますか?
日中の訪問に加え、夜間や休日に電話対応や緊急訪問の待機が加わります。頻度や手当、免除の可否は職場によって異なるため、事前に確認すると安心です。
Q5. 未経験でも一日の流れについていけますか?
多くのステーションでは同行研修があり、一日の流れを先輩と一緒に学べます。最初から一人で抱える必要はなく、段階的に慣れていけます。
まとめ:訪問看護師の一日を知り、自分の働き方を考える
訪問看護は、ご自宅での療養生活を医療面から支えるサービスです。私たちすえひろ訪問看護ステーションは、利用者様お一人おひとりが望まれる生活を実現するため、制度にとらわれず、「どうすればこの方が幸せに暮らせるか」を本気で考え、諦めずに実行していきます。
「こんなこと相談してもいいのかな」「制度上難しいと言われたけれど…」と迷われることも、どうぞお気軽にご相談ください。専門職としての責任と誇りを持って、真摯に向き合わせていただきます。
訪問看護師の一日に興味を持たれたなら、まずは職場の働き方を知るところから始めてみてはいかがでしょうか。あなたの「こんな看護がしたい」という思いを、私たちと一緒にかたちにしていけたら嬉しい限りです。
足立区で訪問看護師として働きませんか?
「志が高い、愛ある開拓者」として、利用者様の暮らしに寄り添う看護を一緒に。未経験・ブランク・子育て中の方も歓迎します。まずは職場の雰囲気を知るところから始めてみませんか。
見学・ご相談はこちら見学・お問い合わせだけでも歓迎しています
参考・出典
- 全国訪問看護事業協会「訪問看護ステーション数調査」2023年
- 厚生労働省「在宅医療の推進について」

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