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認定看護師は訪問看護で目指せる|働きながら資格取得を支える環境

「訪問看護に転職したら、認定看護師や専門看護師への道はあきらめることになるのだろうか」。常勤の正看護師として働きながら、そんな迷いを抱えておられる方は少なくありません。

結論からお伝えすると、訪問看護の現場でも認定看護師・専門看護師は十分に目指せます。日本看護協会の資格認定制度に、勤務先を病院に限定する条件はないからです。緩和ケアや認知症看護のように、在宅療養と相性のよい分野なら、訪問看護での経験がむしろ強みとして活きてきます。

本記事では、両資格の違いと制度の基本、働きながら取得する道筋、そして資格取得を応援してくれる職場の選び方を順に解説します。資格とキャリアの両立を考える看護師の方の判断材料になれば、私たちもうれしく思います。

目次

訪問看護で認定看護師・専門看護師を目指せるのか

訪問看護に転職しても、認定看護師・専門看護師は目指せます。資格制度に「病院勤務であること」という要件はなく、在宅領域での実務経験も評価されるためです。まずは両資格の違いと、在宅で活かせる分野を整理しましょう。

認定看護師と専門看護師は何が違うのか

両者は、担う役割の幅と専門性の方向が異なります。認定看護師とは、特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を持つと認められた看護師のことです。専門看護師とは、複雑で解決が難しい看護問題に対し、水準の高い看護を提供する役割を担う看護師を指します。

日本看護協会によると、専門看護師は1994年に、認定看護師は1995年に制度が創設されました。どちらも特定の分野で深い実践力を発揮する点は共通しています。違いを知ったうえで、自分のキャリア像に近いほうを選ぶことが第一歩です

私自身、これまで多くの専門職の方とお話ししてきました。「両者の違いがあいまいなまま転職を考えていた」という声をよく伺います。まず役割を整理するだけで、進む方向が見えてきます。

在宅・訪問看護領域で活かせる分野

在宅療養の現場では、緩和ケア・認知症看護・感染管理・皮膚排泄ケアなどの分野が活きてきます。これらは、ご自宅で過ごす利用者様の生活に密着した専門性だからです。

たとえば緩和ケアの専門性は、住み慣れた家で穏やかに過ごしたいと願う利用者様とご家族の支えになります。認知症看護の知識は、ご家族の介護負担に寄り添ううえでも力を発揮します。緩和ケア認定看護師としての歩みを語る動画では、現場での思いがていねいに紹介されています(緩和ケア認定看護師になった理由)。

認知症看護認定看護師が認知症の方やご家族へのケアを解説する動画(認知症看護認定看護師による解説)も、在宅での関わり方を考えるヒントになります。在宅という場だからこそ、専門性が生きる場面は数多くあります。

病院勤務でなくても目指せる理由

訪問看護で働きながらでも資格を目指せる理由は、制度が勤務先を限定していないからです。実務経験の要件は「特定の分野での看護実践」であり、その場が病棟か在宅かは問われません。

実際に、訪問看護ステーションに在籍しながら認定看護師として活動する方もいらっしゃいます。訪問看護ならではの視点を語る動画(訪問看護で身につけておきたいこと)からも、在宅の経験が専門性につながることが伝わってきます。「在宅に来たから昇格は無理かもしれない」とあきらめる前に、可能性を一緒に探っていきましょう

訪問看護への転職を具体的に考えはじめた方は、訪問看護の転職に関する記事もあわせてご覧ください。働き方の全体像をつかむうえで役立ちます。

認定看護師・専門看護師の制度を正しく理解する

認定看護師・専門看護師は、日本看護協会が運営する資格認定制度です。制度の全体像を知ることが、資格取得への第一歩と言えます。ここでは創設の経緯・分野数・教育課程を、出典と年を明記して整理します。

専門看護師制度の概要(1994年創設・14分野)

専門看護師は、複雑で解決困難な看護問題に高い水準で対応する役割を担います。日本看護協会によると、専門看護師制度は1994年に創設され、現在14分野が特定されています(出典:日本看護協会「資格認定制度」、2026年6月閲覧)。

がん看護・精神看護・地域看護・老人看護など、領域ごとに専門性が分かれます。専門看護師には、実践のほか相談・調整・倫理調整・教育・研究といった役割も期待されます。在宅領域に関わる分野も含まれるため、訪問看護のキャリアとも結びつきます

認定看護師制度の概要と新教育課程(2020年度〜)

認定看護師は、特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を持つ看護師です。日本看護協会によると、制度は1995年に創設され、現在は全19分野に再編されています(出典:日本看護協会「認定看護師」、2026年6月閲覧)。

大きな変化として、2020年度から新たな教育課程である「B課程」が開講しました。これは特定行為研修を組み込んだ教育課程です。従来の「A課程」の認定審査は2029年度まで実施される予定とされています(出典:同上)。制度の移行期にあるため、最新の情報を確認しながら計画を立てることが欠かせません

統計や制度の数値は年とともに変わります。資格取得を検討する際は、必ず日本看護協会の公式情報で最新の分野や要件を確かめてください。私たちも、常に学び続ける姿勢で最新の知識をお伝えするよう努めています。

認定看護師と専門看護師の制度面の違いを、出典つきで整理しました。

認定看護師と専門看護師の制度比較(出典:日本看護協会、2026年6月閲覧)
項目認定看護師専門看護師
運営団体公益社団法人日本看護協会公益社団法人日本看護協会
制度創設1995年1994年
分野数全19分野14分野
役割の特徴特定の看護分野で熟練した看護技術と知識を発揮する複雑で解決困難な看護問題に水準の高い看護を提供する

特定行為研修との関係

特定行為研修とは、医師の手順書に基づいて一定の医療行為を看護師が実施できるようにするための研修制度です。認定看護師の新しいB課程は、この特定行為研修を組み込んでいます(出典:日本看護協会「認定看護師」、2026年6月閲覧)。

在宅医療の場では、迅速な対応が求められる場面が出てきます。特定行為研修で得た知識は、主治医やケアマネジャーと連携しながら、利用者様の状態に応じた支援を考えるうえで役立ちます。研修の受講要件や区分は更新されるため、受講を考える際は公式の最新情報をご確認ください。

訪問看護で求められる学びの全体像については、訪問看護の研修制度に関する記事もご参照ください。

働きながら認定看護師・専門看護師を取得する道筋

働きながらの資格取得は、計画次第で十分に現実的です。教育課程の受講期間や実務経験の要件をあらかじめ知り、職場の支援とかけ合わせることが鍵を握ります。一般的な流れを段階的に見ていきましょう。

認定看護師の資格取得までの一般的な流れ

具体的な要件は分野・課程・年度によって異なります(出典:日本看護協会、2026年6月閲覧)

1

実務経験を積む

看護師として、目指す分野に関連する看護実践を一定期間積み重ねます。

2

目指す分野を決める

緩和ケア・認知症看護など、自分のキャリア像に合う分野を選びます。

3

教育課程を受講する

認定看護師教育課程(A課程/B課程)を受講します。受講要件は要確認です。

4

認定審査を受ける

日本看護協会の認定審査に合格すると、認定看護師として認定されます。

資格取得までの一般的なステップ

資格取得は、おおまかに「実務経験を積む→分野を決める→教育課程を受講する→認定審査を受ける」という流れで進みます。各段階で求められる要件は分野や課程によって異なります。

教育課程の受験には対策も必要です。認定看護師教育課程の受験対策を紹介する動画(認定看護師教育課程の受験対策のコツ)では、合格に向けた学習方法がていねいに語られています。実際に合格した方の経験は、計画を立てるうえで参考になります。

正確な受講要件・実務年数・審査内容は年度ごとに更新されます。最新の条件は、日本看護協会の公式サイトで必ずご確認ください。

実務経験の要件をどう積むか

実務経験は、目指す分野に関連する看護を一定期間積むことが基本です。訪問看護の現場でも、緩和ケアや認知症看護に関わる経験は要件づくりに活かせます。

訪問看護ステーションで認定看護師として働く方を紹介する動画(ななーる訪問看護ステーションの認定看護師同・別動画)からは、在宅の現場で専門性を発揮する姿が伝わってきます。在宅だからこそ積める経験があると、私は感じています。

どの分野でどんな経験を積むかは、目標から逆算して考えることが大切です。「何から始めればよいか分からない」という方も、一緒に道筋を整理していきましょう

学習時間と勤務の両立で押さえること

勤務と学習を両立するには、職場の理解と支援体制が欠かせません。教育課程の受講中は、まとまった学習時間や通学が必要になる場合があるためです。

具体的には、勤務シフトの調整・受講中の身分や費用の扱い・研修期間の働き方を、事前に職場と確認しておくと安心です。支援制度の有無は、両立のしやすさを大きく左右します。無理のない計画を立てるためにも、応援してくれる職場を選ぶことが近道と言えるでしょう。

訪問看護の一日の流れを知っておくと、学習時間の確保も具体的にイメージしやすくなります。訪問看護の一日に関する記事もあわせてご覧ください。

資格取得とキャリアアップを支える職場の選び方

資格取得を本気で目指すなら、応援してくれる職場を選ぶことが何よりの近道です。支援体制・研修環境・労働条件の3点を、面接前に確認しておきましょう。ここでは具体的なチェックポイントを整理します。

資格取得を支える職場かどうかの確認リスト

面接前に、具体的な中身を質問して確かめておきましょう。

  • 資格取得支援制度の有無と、その具体的な内容
  • 受講費用の補助があるか(全額/一部/なし)
  • 研修・勉強会の頻度と、外部研修への参加機会
  • キャリア相談に乗ってくれる体制があるか
  • 労働条件で基本給と固定残業代が分離して示されているか
  • 年間休日数・就業時間・加入保険・選考方法の明示

資格取得支援で確認したい項目

確認したいのは、資格取得支援の具体的な中身です。「支援あり」と書いてあっても、内容は職場ごとに大きく異なるためです。

受講費用の補助があるか、研修期間中の勤務や給与がどう扱われるか、キャリア相談に乗ってくれる体制があるか。これらを具体的に尋ねることで、本当に応援してくれる職場かどうかが見えてきます。あいまいな説明のままにせず、具体的に確認することが大切です

研修・勉強会の体制を見極める

日常的な学びの場があるかどうかも、重要な見極めポイントです。資格取得は一度で終わりではなく、専門職として学び続ける姿勢が問われるからです。

院内・所内の勉強会や事例検討会、外部研修への参加機会があると、知識と技術を更新し続けられます。訪問看護の看取りの実践力を高めるセミナーの動画(訪問看護スタッフのための看取りの実践力セミナー)のように、専門性を深める学びの場は各地にあります。学ぶ風土がある職場ほど、長く成長を続けられます。

労働条件を正しく読み解く

労働条件は、感覚ではなく数字で確認することが欠かせません。とくに賃金は、基本給と固定残業代が分けて示されているかを必ず確かめてください。

たとえば「月給○○円(基本給○○円+固定残業代○○円。○時間分を含み、超過分は追加支給)」のように、内訳が明示されているかが判断のポイントです。固定残業代が基本給と分離されていない求人は、内訳を質問して確かめましょう。年間休日数や就業時間、加入保険、選考方法もあわせて確認すると、入職後のギャップを防げます。

転職先の選び方をさらに詳しく知りたい方には、訪問看護ステーションの選び方を解説した動画(離職研究から考える失敗しない転職)も参考になります。

すえひろ訪問看護ステーションの資格取得・キャリア支援

すえひろ訪問看護ステーションは、「志が高い、愛ある開拓者」を育てることを人材育成の柱に据えています。専門職として学び続けたい方を、認定看護師・専門看護師の資格取得まで全面的にバックアップする方針です。

明るい訪問看護ステーションのデスク。認定看護師の書類が置かれた温かい空間

資格取得を全面バックアップする考え方

私たちは、スタッフの目標達成に必要な技術の修得を、育成の柱のひとつに位置づけています。認定看護師・専門看護師を目指す方を、本気で応援したいと考えているからです。

「在宅に来たら昇格はあきらめるしかない」。そう感じておられる方にこそ、可能性を一緒に探らせてください。具体的な支援の中身は、お一人おひとりの目標やキャリアに合わせて一緒に考えさせてください。制度上難しいと思われることでも、まずはご相談いただければと思います

私たちは専門職として責任を持ち、常に学び続ける姿勢を大切にしたいと考えます。スタッフの成長は、利用者様お一人おひとりの幸せにつながると信じています。

募集対象と働き方(常勤正看護師の中途採用)

現在の募集対象は、常勤の正看護師(中途採用)と、理学療法士・作業療法士の方です。専門職として、利用者様の在宅療養を24時間365日対応で支えたいという志のある方を歓迎します。

労働条件は、職業安定法にもとづき正確にお伝えします。賃金は基本給と固定残業代を明確に分け、固定残業時間分を超えた時間外労働には追加で支給します。就業時間・休日・年間休日数・加入保険・選考方法についても、面接の場で具体的にご説明します。気になる点は、遠慮なくご質問ください

ここで、すえひろの訪問看護でできること・できないことを正直にお伝えします。

訪問看護でできること

  • 医師の指示に基づく医療処置
  • 健康状態の観察・相談
  • リハビリテーション
  • 服薬管理支援
  • ご家族への介護指導

できないこと

  • 家事援助(ヘルパーの業務)
  • 買い物代行
  • 医師の診察

できることは、医師の指示に基づく医療処置、健康状態の観察・相談、リハビリテーション、服薬管理支援、ご家族への介護指導などです。一方で、家事援助や買い物代行、医師の診察はできません。

ただし、制度上難しいと思われることでも、利用者様の幸せのために何ができるかを一度ご相談ください。様々な可能性を一緒に考えていきます。

一緒に成長する仲間として迎えたい方へ

私たちが大切にしているのは、利用者様が本当に望まれていることは何かを、一緒に考える姿勢です。制度の枠を超えてでも、どうすればこの方が幸せに暮らせるかを本気で考え、諦めずに実行していきます。

そうした志を分かち合える方と、専門職として誠実に向き合いながら歩んでいきたいと考えています。資格取得を通じて成長したい方も、まだ目標が定まっていない方も、まずはお気軽にご相談ください。あなたのキャリアの可能性を、私たちと一緒に広げていきましょう

よくあるご質問(FAQ)

Q. 訪問看護に転職すると、認定看護師や専門看護師を目指せなくなりますか?

いいえ。日本看護協会の資格認定制度に病院勤務という限定はなく、訪問看護の現場でも資格取得を目指せます。緩和ケアや認知症看護など、在宅療養と親和性の高い分野では、訪問看護での経験が強みになります。諦めずに一緒に道筋を考えていきましょう。

Q. 認定看護師と専門看護師の違いは何ですか?

日本看護協会によると、専門看護師制度は1994年に創設され現在14分野、認定看護師制度は1995年に創設され全19分野です。専門看護師は複雑で解決困難な看護問題への水準の高い看護を、認定看護師は特定の分野における熟練した看護技術と知識を担う点が異なります(出典:日本看護協会「資格認定制度」、2026年6月閲覧)。

Q. 働きながらでも認定看護師の資格は取得できますか?

教育課程の受講期間や実務経験の要件はありますが、勤務と学習を両立しながら取得を目指す方もいらっしゃいます。職場の資格取得支援や研修体制の有無が、両立のしやすさを大きく左右します。専門職として学び続けたい方を、私たちは本気で応援します。

Q. 認定看護師の新しい教育課程(B課程)とは何ですか?

日本看護協会は2020年度から、特定行為研修を組み込んだ新たな認定看護師教育B課程を開講しています。あわせて分野を全19分野に再編しました。従来のA課程の認定審査は2029年度まで実施される予定です(出典:日本看護協会「認定看護師」、2026年6月閲覧)。

Q. すえひろでは資格取得をどのように支援してもらえますか?

すえひろ訪問看護ステーションは、認定看護師・専門看護師の資格取得を全面的にバックアップする方針です。詳細な支援内容は、お一人おひとりの目標やキャリアに合わせて一緒に考えさせてください。まずはお気軽にご相談ください。

Q. すえひろの募集対象を教えてください。

現在は常勤の正看護師(中途採用)と、理学療法士・作業療法士の方を募集中です。専門職として責任を持って、利用者様の在宅療養を24時間365日対応で支えたいという志のある方を歓迎します。

まとめ

訪問看護は、ご自宅での療養生活を医療面から支えるサービスです。私たちすえひろ訪問看護ステーションは、利用者様お一人おひとりが望まれる生活を実現するため、制度にとらわれず、「どうすればこの方が幸せに暮らせるか」を本気で考え、諦めずに実行していきます。

そして、その姿勢は働く仲間の成長への向き合い方にも通じています。認定看護師・専門看護師という目標を、訪問看護の現場であきらめる必要はありません。

「こんなこと相談してもいいのかな」「制度上難しいと言われたけれど…」と迷われることも、どうぞお気軽にご相談ください。専門職としての責任と誇りを持って、真摯に向き合わせていただきます。

まずは、ご自身のキャリアについて当ステーションまでお気軽にお問い合わせいただければと思います。

参考・出典

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