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足立区は「高齢化率が高い」ってどういうこと?独居高齢者が多いエリアと訪問看護の必要性

「足立区に親を呼び寄せようか考えているけれど、高齢者が多いって聞いて不安になっている」。そんなご相談を、私たちもよくお聞きします。高齢化率が高いという言葉は耳にするものの、それが実際の生活にどんな意味を持つのか、わからないまま不安だけが大きくなってしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、高齢化率が高い地域だからこそ、医療・介護のインフラが充実していることがあります。足立区はまさにその一例で、地域全体で高齢者の在宅生活を支えるしくみが整ってきています。訪問看護はその中心的な役割を担っており、一人暮らしの方や老老介護のご家庭、遠く離れてお暮らしのご家族にとっても、心強い存在です。

この記事では、足立区の高齢化の実態をデータで確認しながら、独居高齢者が多いエリアの特徴、訪問看護が果たしている役割、そして地域全体での支え合いのしくみをご説明します。足立区への転入を検討されている方にも、すでに足立区でお暮らしの方にも、具体的なイメージをお持ちいただける内容です。

足立区の高齢化率データ:23区でどの位置にあるか

足立区の高齢化率は24.16%で、東京23区の中で2位に位置しています(令和6年4月1日現在、足立区介護保険課調べ)。65歳以上の高齢者数は168,956人にのぼり、要介護・要支援の認定を受けている方は38,722人です。2025年4月には区全体の人口が初めて70万人を突破しており、高齢者の絶対数も増え続けています。

東京23区 高齢化率ランキング(上位)
令和6年(2024年)4月1日現在 出典:足立区介護保険課「令和6年度 介護保険事業状況」ほか
北区
24%超(※正確値確認中)
葛飾区
24%超(※正確値確認中)
足立区
24.16%
荒川区
約22.4%
板橋区
22%前後(※正確値確認中)
23区平均
21.0%
ランキング順位は足立区介護保険課「令和6年度 介護保険事業状況」の23区比較グラフより確認。足立区・荒川区・23区平均のみ公式数値、北区・葛飾区・板橋区は正確値を確認中

23区全体の平均高齢化率は21.0%ですので、足立区はそれを3ポイント以上上回っています。さらに、国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、2050年には足立区の高齢化率が35.3%に達する見通しで、今後もこの傾向は続くと考えられています(出典:東京新聞デジタル「2050年の東京…23区すべてで高齢者が2割以上と推計」)。

足立区の高齢化率は23区中2位(24.16%)で、65歳以上の人口は約16.9万人に達している。 これは、区の人口の約4人に1人が高齢者であることを意味します。こうした現状を踏まえると、高齢者を支えるインフラの整備が地域にとって急務であり、実際に訪問看護をはじめとするサービスの需要が高まっています。

独居高齢者が多いエリアはどこか(町丁目別の傾向)

足立区では高齢者の約3割が一人暮らしをしていると報告されています(足立区「高齢者実態調査」令和4年度実施 ※要確認)。これは決して少ない数字ではなく、地域の中で「一人で生活している高齢者」が多数おられることを示しています。

区内でとくに高齢者人口が集中するエリアとして知られているのが、西新井・竹の塚・伊興・舎人の各地域です。これらは区の北部から東部にかけて広がる住宅街で、高度経済成長期以降に形成されたファミリー層向けの団地・マンションが多く、当時の入居者がそのまま高齢化したという経緯があります。

一人暮らし高齢者が訪問看護を利用するまでの流れ
STEP 1|相談・依頼
利用者様本人、またはご家族から主治医・ケアマネジャーへ相談
STEP 2|指示書の発行
主治医が「訪問看護指示書」を作成。介護保険または医療保険の利用区分を確認
STEP 3|訪問看護ステーションとの契約
ケアマネジャーの調整または直接連絡で、訪問看護ステーションと契約・初回アセスメント
STEP 4|定期訪問の開始
看護師が定期的に自宅を訪問。バイタル確認・服薬管理・処置・生活支援・見守りを実施
緊急時対応
急変・異変があれば看護師が対応し、主治医・救急・ご家族へ迅速に連絡。一人でいる時間も安心

なお、足立区内を町丁目別でみると、最も高齢化率が高い花畑八丁目では49.7%に達しており、区内47の町丁目で高齢化率が30%以上となっています(令和2年国勢調査、足立区「概況」より)。

一人暮らしの高齢者が多い地域では、体調の変化に誰も気づかないリスクや、必要な医療サービスにつながるきっかけがないという問題が起こりやすくなります。足立区ではこうした現状を受け、高齢者緊急通報システム(24時間365日・自己負担ゼロ)や、2024年10月から始まった高齢者配食サービス支援事業(1日1食300円助成、配達時に安否確認)など、独自の見守り施策を実施しています(出典:足立区公式サイト)。

「一人でいる時間が長い」在宅療養者に訪問看護ができること

一人暮らしの在宅療養者にとって、訪問看護は単なる医療サービスにとどまりません。定期的に看護師が自宅を訪れること自体が、安否確認・孤立の防止・緊急時の早期発見という機能を果たしています。 これは、孤独死のリスクが指摘される高齢単身世帯において、特に重要な意味を持ちます。

具体的には、次のようなことができます。血圧・体温・脈拍などのバイタルサインの確認と、異常の早期発見。服薬が適切に行われているかの確認と、飲み忘れや過剰服用の防止。傷・床ずれ(褥瘡(じょくそう))などのケアと、悪化防止。主治医との連携による病状管理と、入院が必要な段階を早めに見極めること。

老老介護(同居介護者・被介護者がともに65歳以上)の割合推移
出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」
2013年(平成25年)
51.2%
2016年(平成28年)
54.7%
2019年(令和元年)
59.7%
同居する介護者と被介護者がともに75歳以上の「超老老介護」は、2019年時点で33.1%に達している(同調査)。2013年・2016年の数値は最終ファクトチェックで確認済み

すえひろ訪問看護ステーションでは、「一人でいる時間が長いから心配」というご家族の声を多く受けてきました。「諦めないこと」「可能性を信じること」を大切にしながら、独居の利用者様一人ひとりの生活リズムや環境に合わせた看護を提供しています。「制度上難しいと思われることでも、まずはご相談ください」とお伝えしています。

老老介護・遠距離介護世帯へのサポートの実態

高齢化が進む中で、介護する側も高齢者であるケースが増えています。厚生労働省「国民生活基礎調査」(2019年)によれば、同居介護者と被介護者がともに65歳以上という「老老介護」の割合は59.7%にのぼり、75歳以上同士の「超老老介護」も33.1%に達しています。足立区のような高齢化率の高いエリアでは、こうした世帯がさらに多くなることが想定されます。

一方、親を遠方から支える「遠距離介護」「呼び寄せ介護」も社会的な課題として注目が集まっています。厚生労働省の調査では、別居家族が主な介護者となる割合は2019年時点で13.6%と増加傾向にあります。足立区への転入を検討されている現役世代のお子様から、「親を呼び寄せたいが、自分が日中働いている間が心配」というご相談もよく寄せられます。

足立区の在宅支援ネットワーク:みんなでつなぐ、一人ひとりの在宅生活
利用者様
(在宅療養者)
▲▼
▲▼
🏥
訪問看護ステーション
定期訪問・バイタル管理・処置・緊急対応。生活全体の状態変化を把握し、関係者へ情報共有
🏢
地域包括支援センター(25か所)
介護保険申請・ケアプラン調整・相談窓口。訪問看護など各サービスへのつなぎ役
👥
民生委員
地域の見守り・声かけ訪問。異変を察知した際に訪問看護や包括支援センターへ連絡
👨‍⚕️
主治医・ケアマネジャー
医療方針の指示・ケアプランの策定。訪問看護・包括と定期的に情報を共有し全体を調整

訪問看護は、こうした世帯を多面的に支えます。老老介護のご家庭では、介護している側の身体的・精神的な負担を把握し、必要に応じてケアマネジャーや他のサービスへつなぐ「橋渡し役」を担います。遠距離介護・呼び寄せ介護の場合は、離れて暮らすご家族に対して、定期的に利用者様の状態を報告し、「今日はいつもより元気そうでしたよ」という安心感をお届けすることも、大切な役割の一つです。

専門職として責任を持って、誠実に向き合わせていただきます。お子様が日中働いている間も、利用者様が安心して自宅で過ごせるよう、一緒に考えさせてください。

地域全体で支えるしくみ:訪問看護×包括支援センター×民生委員

足立区には地域包括支援センター(ホウカツ)が25か所設置されており(出典:足立区公式サイト、令和5年4月1日現在)、高齢者の相談窓口として、介護保険の申請支援、ケアプランの調整、関係機関との連携を担っています。区内全域をカバーするこのネットワークは、訪問看護との連携においても実質的に機能しています。

訪問看護ステーションは、包括支援センターや民生委員と連携することで、医療的なケアにとどまらない「生活全体の見守り」を実現しています。例えば、看護師の訪問時に利用者様の生活環境に気になる変化があれば、民生委員や包括支援センターへ情報を共有し、必要なサービスへとつないでいきます。反対に、民生委員が見守り訪問で異変を感じた際に、訪問看護ステーションへ連絡が入るケースもあります。

足立区では、訪問看護・包括支援センター・民生委員の三者が日常的に情報を共有し、高齢者の在宅生活を多面的に支えるしくみが整備されている。 転入を検討されている方にとっては、こうした地域の支え合いのしくみが整っていることが、足立区を選ぶ一つの安心材料になるのではないかと思います。

まとめ

足立区の高齢化率は24.16%と東京23区で2位に位置し、65歳以上の人口は約16.9万人にのぼります。高齢者の約3割が一人暮らしをしているとされ、西新井・竹の塚・伊興・舎人などのエリアでは高齢者人口が集中しています。

すえひろ訪問看護ステーションは、こうした地域の実情に寄り添いながら、独居の利用者様の安否確認から老老介護・遠距離介護世帯への支援まで、幅広いニーズに対応しています。地域包括支援センター・民生委員・主治医・ケアマネジャーと連携しながら、「その方らしい在宅生活」を支えることが私たちの使命です。

「足立区への引っ越しを考えているが、親の介護体制が不安」「一人暮らしの親を訪問看護でサポートしてほしい」そんな思いを抱えている方は、まずご相談ください。諦めずに、一緒に考えさせていただきます。

よくある質問(FAQ)

Q. 足立区の高齢化率は全国と比べてどのくらい高いですか?

足立区の高齢化率は24.16%(令和6年4月現在)です。全国平均は約29%ですが、東京都全体の平均は約23.5%であり、足立区はそれを上回っています。東京23区の中では2位に位置しており、区内の高齢化は都市部としては進んでいる水準です。

Q. 足立区で一人暮らしの親を訪問看護に頼むにはどうすればよいですか?

まずはかかりつけ医(主治医)またはケアマネジャーにご相談ください。主治医から訪問看護の指示書が出ることで、介護保険または医療保険を使ったサービスが始まります。ケアマネジャーがまだいない場合は、地域包括支援センター(足立区内に25か所)へ相談することができます。すえひろ訪問看護ステーションへ直接お問い合わせいただいても、手続きのご案内をいたします。

Q. 老老介護世帯でも訪問看護は使えますか?

はい、使えます。むしろ、介護している側の方が体調を崩してしまうリスクもあるため、早めのご利用をお勧めします。訪問看護師は被介護者の状態管理だけでなく、介護者の負担を把握して必要なサービスにつなぐ役割も担っています。

Q. 遠くに住んでいますが、足立区の親の様子は訪問看護を通じて知ることができますか?

はい、可能です。訪問時の状態をご家族にご報告することも、訪問看護の大切な役割の一つです。定期訪問の後に電話やメールで状況をお伝えすることもできますので、「遠くて心配」という方こそ、ぜひご相談ください。

Q. 足立区の地域包括支援センターと訪問看護ステーションはどう違いますか?

地域包括支援センターは、高齢者の相談窓口として介護保険の申請支援や各種サービスの調整を行う公的機関です。訪問看護ステーションは、主治医の指示のもとで実際に自宅へ伺い、医療・看護ケアを提供する専門機関です。両者は連携して動いており、包括支援センターから訪問看護をご紹介いただくケースも多くあります。

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