「最近、親の物忘れが気になってきた」「外に出たまま帰れなくなったらどうしよう」——認知症に直面したとき、ご家族の不安はとても大きいものです。足立区は認知症施策に力を入れており、地域で支え合う仕組みが整っています。「チームオレンジ」「SOSネットワーク」「あだちオレンジチェック」など、足立区独自の取り組みを知っておくことで、いざというときに落ち着いて行動できます。この記事では、足立区の認知症に関する主要な施策と相談窓口をまとめてご紹介します。訪問看護との連携についても触れますので、在宅療養の具体的なイメージを持っていただける内容です。
目次
足立区の認知症施策の全体像
足立区では認知症の方が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、予防・早期発見・支援・見守りの各段階に対応した施策を展開しています。区内には令和7年3月時点で約3万8千人の認知症サポーターがいます(出典:足立区公式サイト)。
主な施策は大きく4つに分かれます。①早期発見のための「あだちオレンジチェック(認知症検診)」と「もの忘れ相談」、②認知症の方を地域で支える「足立区版チームオレンジ」、③行方不明時の早期発見を助ける「SOSネットワーク」、④本人・家族が孤立しないための「認知症本人・家族の会」や情報冊子「認知症なび★あだち」です。
足立区版チームオレンジとは
チームオレンジは、認知症サポーター養成講座を受講した地域住民などがチームを組み、認知症の本人やご家族の支援ニーズに合った具体的な活動につなげる仕組みです。足立区では独自の登録制度を設け、区内のチームオレンジの活動状況を把握しています(出典:足立区公式サイト https://www.city.adachi.tokyo.jp/care-s/team-orange.html)。
「特別な介護の知識がなくても参加できる」のがチームオレンジの特徴で、買い物の同行や話し相手など日常的な関わりが活動の中心です。認知症サポーター養成講座は地域包括支援センター等で定期的に無料で開催されています。ご家族がサポーターになることも、地域のネットワークを広げる一歩になります。
行方不明を防ぐ・早く見つけるSOSネットワーク
足立区では「足立区徘徊高齢者捜索情報ネットワーク事業」として、行方不明者が出た際に登録済みの関係機関(行政・社会福祉協議会・介護サービス事業所等)にメールで捜索情報を一斉送信する仕組みを設けています。この仕組みを活用するために、日頃から「行方不明高齢者情報提供シート」を記入して手元に準備しておくことが推奨されています。
シートには本人の氏名・特徴・普段の行動パターンなどを記載します。いざというときに警察への届け出を速やかに行うためのものです。担当窓口は高齢者地域包括ケア推進課 認知症施策推進担当(03-3880-5953)です。
早期発見の入口:あだちオレンジチェックともの忘れ相談
足立区では「あだちオレンジチェック(認知症検診)」を実施しています(出典:足立区公式サイト)。対象は①今年度70歳になる方、②「あだち脳活ラボ」のもの忘れチェック(J-MCI)で「もうちょっと」と判定された50歳以上の方、③「はつらつ測定会」でCognitraxの結果が69点以下の65歳以上の方です。申込はあだち脳活ラボまたははつらつ測定会を通じてオンライン申請します。費用については足立区窓口(03-3880-5953)にご確認ください。
また、「もの忘れ相談」では、認知症が疑われる方やご家族が専門的な相談を受けられます。「受診するほどでもないかも」と思っていても、早めに相談することで生活の変化に早く気づき、対応できる幅が広がります。
「認知症なび★あだち」で進行に合わせた対応を知る
足立区が作成した「認知症なび★あだち」は、認知症の進行段階に応じて、本人・家族・地域の方が取るべき対応をまとめた冊子(PDF)です。「最初の一歩」から「在宅でのケアが難しくなったとき」まで、段階ごとに必要な情報が整理されています。地域包括支援センターでも入手できます。
訪問看護は認知症の在宅生活を支える専門職
訪問看護師は、認知症のある利用者様の服薬管理・体調観察・転倒予防だけでなく、ご家族の精神的なサポートにも関わります。「夜中に何度も起きてしまう」「食事を拒否するようになった」など、変化に気づいたときに専門職に相談できる体制があることは、在宅療養を長く続けるうえでとても重要です。チームオレンジや地域包括支援センターと連携しながら、すえひろ訪問看護ステーションも一緒に考えさせていただきます。
まとめ
足立区には、認知症の予防から見守りまでをカバーする施策が揃っています。チームオレンジへの参加、SOSネットワークへの事前登録、もの忘れ相談や認知症検診の活用——これらを事前に知っておくだけで、いざというときの行動が変わります。「何かおかしいな」と感じたら、まず地域包括支援センター(ホウカツ)か認知症施策推進担当(03-3880-5953)に電話してみてください。専門職として責任を持って、誠実に向き合わせていただきます。
よくあるご質問(FAQ)
Q. チームオレンジに参加するには何が必要ですか?
A. 認知症サポーター養成講座を受講することが第一歩です。講座は地域包括支援センター等で無料で開催されています。
Q. SOSネットワークへの事前登録は、どこでできますか?
A. 高齢者地域包括ケア推進課 認知症施策推進担当(03-3880-5953)または地域の地域包括支援センターにお問い合わせください。
Q. 認知症かどうか分からない段階でも相談できますか?
A. できます。「もの忘れ相談」は診断がついていない段階からご利用いただけます。
Q. 訪問看護は認知症のある方に対しても利用できますか?
A. 医師の指示があれば、認知症のある方でもご利用いただけます。状態の観察や服薬管理、ご家族への助言なども含めてサポートします。
Q. 「認知症なび★あだち」はどこで入手できますか?
A. 足立区公式サイトからPDFをダウンロードできるほか、地域包括支援センターでも配布しています。
訪問看護のご相談は、すえひろへ
「制度上難しいかも」と思われることでも、まずはご相談ください。
専門職として責任を持って、誠実に向き合わせていただきます。
📞 お電話でのご相談:03-5888-6375(平日 9:00〜17:00)

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