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排液が濁ったら迷わず連絡を。腹膜炎の初期サインと緊急対応ガイド

治療はどのように行われるか

腹膜炎と診断された場合、基本的には入院のうえ抗菌薬による治療が行われます。まずはお腹の中を透析液で2回洗浄し、続いて幅広い菌に対応できる抗菌薬を投与します。持参した排液の検査から原因菌が特定された後は、その菌に適した抗菌薬に切り替えて治療を続けます(出典:Vantive腹膜透析情報サイト「腹膜炎の基礎知識」)。

治療期間は原因菌の種類によって異なり、多くの場合は2〜3週間ですが、真菌や結核菌など難治性の菌が原因の場合は2か月程度に及ぶこともあります(出典:Vantive腹膜透析情報サイト「知って防ごう腹膜炎」)。治療開始が早いほど期間は短くなる傾向があります。

なお、離島・山間部にお住まいの方や施設入所中の方など入院が難しい場合には、在宅診療医や訪問看護師のサポートを活用した在宅での治療が選択されることもあります(出典:Vantive腹膜透析情報サイト「知って防ごう腹膜炎」)。

日常的な予防のポイント

腹膜炎を防ぐために、日々の生活で意識してほしいことがあります。

バッグ交換時の清潔操作は最も重要な予防策です。手洗い・マスク着用・接続部への不用意な接触を避けることが基本です。出口部のケアは毎日欠かさず行い、カテーテルをしっかり固定してひっぱらないようにします。

便秘にも注意が必要です。いきむことで腸内の圧が上がり、腸内の細菌が腹腔内に移動して腹膜炎を引き起こすことがあります。食物繊維を意識した食事・適度な運動・必要に応じた下剤の活用で、毎日排便がある状態を保ちましょう。

すえひろ訪問看護ステーションでは、訪問のたびに出口部の状態確認・バッグ交換手順の確認・体調のチェックを丁寧に行っています。「最近出口部が気になる」「バッグ交換で不安な操作をしてしまった」など、些細なことでも遠慮なくお伝えください。訪問のタイミングを待たず、気になることがあればいつでもご連絡いただいて構いません。

まとめ

腹膜炎の最初のサインは「排液の濁り」です。腹痛がなくても、排液が白く濁っていたら腹膜炎の可能性があります。時間帯を問わずすぐに医療機関へ連絡し、混濁した排液を捨てずに持参して受診することが、最も大切な行動です。

腹膜炎は早期発見・早期治療ができれば、腹膜透析の継続に大きな影響を与えないとされています。「もしかして」と思ったときに迷わず動くことが、これからも在宅での生活を守ることにつながります。

異変を感じたとき、まず相談できる場所として、すえひろ訪問看護ステーションもいつでもお声がけください。利用者様の不安に寄り添いながら、主治医との連携を含めて一緒に対応します。

まずは、かかりつけ医やケアマネジャーにご相談いただくか、当ステーションまで直接お問い合わせいただければと思います。

【お問い合わせ先】 すえひろ訪問看護ステーション 

 受付時間: 平日9:00-17:00

よくある質問

Q. 排液が濁っていましたが、お腹は痛くありません。受診が必要ですか? A. はい、受診が必要です。腹膜透析の利用者様は腹痛がなくても排液混濁だけで腹膜炎が見つかるケースがあります(日本透析医学会「腹膜透析ガイドライン2019」)。「痛くないから大丈夫」と自己判断せず、すぐに担当医療機関に連絡してください。

Q. 排液の濁りに気づいたのが夜中です。朝まで待ってもよいですか? A. 待たずにすぐに病院へ連絡してください。腹膜炎は発見が遅れるほど細菌がバイオフィルムを形成して治療が難しくなります。夜中や休日でも連絡してよい旨を、事前に担当医療機関に確認しておくと安心です。

Q. 腹膜炎になると腹膜透析を続けられなくなりますか? A. 早期に治療を開始できれば、透析の継続への影響はほとんどないとされています。ただし、腹膜炎を繰り返したり発見が遅れると腹膜の機能が低下し、血液透析への移行が必要になることがあります。だからこそ早期発見・早期受診が重要です。

Q. 混濁した排液は写真に撮ってから捨ててもよいですか? A. 捨てないでください。排液の写真では原因菌を特定できません。混濁した排液は袋のまま密封して持参することが、的確な治療の出発点になります(大阪大学腎臓内科「PD排液混濁時の対応・指導」)。

Q. 腹膜炎を予防するために一番大切なことは何ですか? A. バッグ交換時の清潔操作と、出口部ケアを毎日続けることが最も重要です。それに加えて、便秘を防ぐ食生活・適度な運動を心がけましょう。不安なことがあれば、その都度医療者に相談する習慣も大切な予防のひとつです。

参考資料

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