こんにちは、すえひろ訪問看護ステーションです。
2025年11月26日、私たちスタッフ向けに「在宅でできる心不全管理」をテーマにした勉強会を開催しました。講師は、都内の大学病院で理学療法士として活躍されている大杉先生。循環器学会心不全療養指導士としての豊富な経験をもとに、在宅現場で本当に必要な知識を教えていただきました。
目次
なぜ、この勉強会を開催したのか?
きっかけは、ある医療機関からの一本のご相談でした。
「心臓リハビリの評価ができるセラピストさんはいますか?」
そのお問い合わせをいただいた時、私たちは正直なところ、まだ十分な知識を持っていませんでした。心臓リハビリには、どんな評価が必要なのか。どんなリスクに気をつけるべきなのか。利用者様に安心してケアを受けていただくためには、もっと深く学ぶ必要がある——そう感じ、外部から専門の講師をお招きして、今回の勉強会を企画しました。
訪問看護師やセラピストとして、利用者様の命を預かる以上、「わからない」では済まされません。だからこそ、私たちは学び続ける選択をしました。
勉強会で学んだこと
当日は、心不全の定義や心臓の機能解剖といった基礎から、前負荷・後負荷の考え方、EF(駆出率)による心不全の分類、在宅でのリスク管理、運動の禁忌、負荷の調整方法、そして緊急時の対応まで、幅広い内容を学びました。
大杉先生からは、心不全の原因となる器質的心疾患(虚血性心疾患、高血圧、弁膜症など)や、動脈硬化リスク因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙)についても詳しくご説明いただき、「なぜ心不全が起こるのか」という根本から理解を深めることができました。

「在宅こそが”超急性期”である」という気づき
特に印象に残ったのは、「在宅こそが”超急性期”である」という考え方です。
これまで私たちは、急性期は病院の役割だと思っていました。でも、実際には在宅で過ごされている利用者様の体調の変化に、真っ先に気づけるのは、日々訪問している私たちなんです。
心不全の経過を示すスライドを見た時、改めてその責任の重さを感じました。在宅は、ステージAからステージDまで、すべての段階に関わる場所。だからこそ、日頃のバイタルチェックや体重測定、ちょっとした表情の変化に気づくことが何よりも大事なのです。
「心不全の方だけじゃなくて、どんな利用者様に対しても、細かな変化に気づけるようになりたい。服薬の管理をしっかりすることで、今どんな状態なのかを把握できる。五感を使って、しっかりと状態を見ていきたいです」
参加したスタッフからは、そんな言葉がありました。
実践に生かせる具体的な知識
今回の勉強会では、現場ですぐに使える実践的な内容もたくさん学びました。
フィジカルチェックのポイント
運動負荷の目安
特に注意すべきサイン
これらは、心不全の悪化を示す重要なサインです。見逃さないよう、日々のモニタリングを徹底していきます。
緊急時の対応も学びました
勉強会では、緊急度の判断についても具体的に教えていただきました。
緊急度1(一過性の呼吸不全、夕方にかけての浮腫)
→次の外来受診を待って、受診日までの経過を報告
緊急度2(安静時の呼吸障害、とれない倦怠感)
→かかりつけ医に電話し、指示を仰ぐ
緊急度3(身の置き所がない、意識障害、呼吸不全)
→一刻も早く救急要請
この判断基準を、スタッフだけでなく、ご利用者様やご家族とも共有していくことの大切さを実感しました。

すえひろが大切にしていること
今回の勉強会のように、私たちは「足りない知識があれば学ぶ」「利用者様のために成長し続ける」ことを大切にしています。
それは、地域の皆さまに安心していただくためでもあり、一緒に働くスタッフが自信を持ってケアに臨めるようにするためでもあります。
すえひろ訪問看護ステーションは、スタッフ一人ひとりが学び、成長できる環境があります。わからないことがあっても、チーム全体で支え合い、一緒に考えていく——そんな温かい雰囲気の中で、私たちは日々ケアに向き合っています。
在宅で暮らす利用者様にとって、私たちは単なる医療提供者ではなく、いちばん身近な”気づき役”です。この勉強会を通じて、その責任と、同時にやりがいを改めて感じることができました。
これからも、地域の皆さまに信頼していただけるステーションであり続けるために、私たちは学び続けます。
もし、訪問看護に興味のある看護師さん、セラピストの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度お話ししませんか? 専門性を高めながら、一緒に成長できる仲間をお待ちしています。
外部講師を招いた勉強会や、チームで学び合う環境があります。
訪問看護が初めての方も、専門性を高めたい方も歓迎です。

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