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訪問看護と訪問介護の違いを解説|サービス内容から選び方まで

「訪問看護と訪問介護、名前は似ているけれど何が違うの?」そんな疑問をお持ちの方は少なくありません。ご家族の介護を考えている方にとっても、訪問看護師としての働き方に興味がある看護師の方にとっても、この違いを正しく理解することは大切です。

訪問看護は医師の指示に基づき看護師が医療的ケアを提供するサービスであり、訪問介護は介護福祉士やホームヘルパーが日常生活の支援を行うサービスです。医療行為が必要か、生活援助が中心かによって選ぶべきサービスが変わります。訪問看護の基本的な仕組みについては「訪問看護とは?を簡単に解説|家族の負担を軽くする在宅ケアの新常識」で詳しく解説しています。

この記事では、両サービスの具体的な違いから実際の現場での役割、そして自分や家族に合ったサービスの選び方まで分かりやすく解説します。東京都足立区で24時間365日対応しているすえひろ訪問看護ステーションの視点から、実践的な情報をお届けしますので、サービス選びや転職の参考にしていただければ幸いです。

訪問看護と訪問介護の基本的な違い

両サービスの最も大きな違いは、医療行為の可否にあります。加えて、サービスを提供する専門職の種類、対象者と保険適用、利用開始の手続きも異なります。ここでは4つの視点から、それぞれの特徴を整理していきます。

比較項目 訪問看護医療的ケア中心 訪問介護生活支援中心
医療行為の可否 可能(点滴、注射、痰吸引、傷の処置等) ×不可(日常生活支援に限定)
提供する専門職 看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士 介護福祉士、介護職員初任者研修修了者(旧ホームヘルパー)
対象者 医師が訪問看護を必要と判断した方(年齢・疾患問わず) 要介護認定・要支援認定を受けた方
保険適用 医療保険または介護保険(状況により選択) 介護保険
主なサービス内容 病状観察、医療処置、リハビリテーション、服薬管理、医療機器管理 身体介護(入浴・排泄介助等)、生活援助(掃除・調理等)、服薬の声かけ

医療行為ができるかどうかが最大の違い

訪問看護では医師の指示書に基づき、看護師が点滴や注射といった医療行為を自宅で実施できます。血糖値測定やインスリン注射、痰の吸引、傷の処置、医療機器の管理なども訪問看護の範囲に含まれます。

一方、訪問介護では医療行為は一切行えません。介護福祉士やホームヘルパーは、あくまでも日常生活の支援に専念します。たとえば、服薬の声かけはできますが、薬を直接口に入れることはできないといった明確な線引きがあるのです。

病状観察やバイタルサイン(血圧・脈拍・体温などの生命徴候)測定、リハビリテーションといった医療的ケアが必要な方には訪問看護が適しています。

サービスを提供する専門職の違い

訪問看護を担当するのは、看護師や准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といった医療専門職です。医療機関での勤務経験や専門的な知識を活かし、病状管理や医療処置を行います。理学療法士の専門性については「理学療法士とは?患者・家族が知るべき専門性と訪問リハビリの安心効果」で詳しく解説しています。すえひろ訪問看護ステーションでは、経験豊富な看護師が24時間365日体制で対応し、緊急時にも迅速にサポートできる体制を整えています。

訪問介護では、介護福祉士や介護職員初任者研修修了者(旧ホームヘルパー2級)の資格を持つスタッフがサービスを提供します。生活援助や身体介護の技術を習得しており、日常生活における細やかな支援を得意としています。

それぞれの専門職が持つ強みを理解することで、医療面のサポートが必要なのか、生活面の援助が中心なのかによって適切なサービスを選択できます。

対象となる方と保険適用の違い

訪問看護の対象者は、医師が訪問看護を必要と判断した方です。がん患者様、難病を抱える方、在宅酸素療法を受けている方、認知症で服薬管理が必要な方など、医療的ケアが必要な方が主な対象となります。医療保険または介護保険が適用され、利用者様の年齢や病状、要介護認定の有無によって適用される保険が決まります。

訪問介護の対象は、要介護認定や要支援認定を受けた方となります。65歳以上の方、または40歳以上65歳未満で特定疾病により認定を受けた方が対象で、介護保険が適用されます。要介護度に応じて利用できるサービス量が決まるため、ケアマネジャーが作成するケアプランに基づいて利用する仕組みです。

どちらのサービスも自己負担割合は所得や年齢に応じて1割から3割となりますが、適用される保険制度や利用条件が異なる点を理解しておきましょう。

利用開始に必要な手続きの違い

訪問看護を利用するには、まず主治医から訪問看護指示書を発行してもらう必要があります。この指示書には、病状や必要な医療処置の内容が記載され、訪問看護ステーションはこれに基づいてサービスを提供します。訪問看護ステーションの役割や選び方については「訪問看護ステーションとは?|24時間対応で家族の安心を守る在宅ケアの完全ガイド」で体系的に解説しています。介護保険で利用する場合は、要介護認定とケアマネジャーによるケアプランも必要です。

訪問介護の利用には、要介護認定の申請が基本となります。市区町村の窓口で申請を行い、認定調査を経て要介護度が決定されます。その後、ケアマネジャーがケアプランを作成し、訪問介護事業所と契約を結ぶ流れです。

すえひろ訪問看護ステーションでは、手続きに関する相談も丁寧に承っています。分からないことがあれば、まずは問い合わせをして、スタッフのアドバイスを受けることで安心して利用を開始できるでしょう。

実際の現場で分かる2つのサービスの役割

利用者様の自宅での生活を支えるという共通の目的を持ちながらも、現場での役割は明確に異なります。ここでは実際の現場での実例も交えながら、それぞれの専門性がどのように生活を支えているかを具体的に紹介します。

訪問看護が担う医療的ケアの具体例

訪問看護では、看護師が医師の指示書に基づいて専門的な医療ケアを提供します。具体的には、血圧や脈拍、体温などのバイタルサイン測定を行い、利用者様の健康状態を継続的に観察しています。服薬管理では、薬の飲み忘れがないか確認するだけでなく、副作用の有無もチェックし、異変があればすぐに医師へ報告する体制を整えています。

また、点滴や注射といった医療処置、在宅酸素療法や人工呼吸器などの医療機器の管理も訪問看護の重要な役割です。リハビリテーションでは、理学療法士や作業療法士が自宅で身体機能の維持・回復を支援し、日常生活動作(ADL)の向上を目指します。

24時間365日対応体制を整えている訪問看護ステーションでは、利用者様の体調変化を早期に発見し、夜間でも必要な医療処置を行うことができます。24時間対応の実態や働き方については「24時間体制の訪問看護ステーションで働くとは?|働き方改革と両立できる理由」で詳しく解説しています。例えば、がん患者様への疼痛管理や終末期ケア、認知症の方への服薬支援など、医療の専門知識を活かした対応が可能です。

訪問介護が提供する生活支援の内容

訪問介護は、介護福祉士やホームヘルパーが日常生活に必要なサポートを行うサービスです。食事の準備では、利用者様の好みや健康状態に配慮した調理を行い、食べやすい形態に調整することもあります。入浴介助では、身体を清潔に保ちながら安全に入浴できるよう、介助者が丁寧にサポートします。

排泄介助やトイレへの移動支援、着替えの手伝いなど、身体介護も訪問介護の大切な役割です。また、掃除や洗濯、買い物代行といった家事援助により、利用者様が快適に自宅で暮らせる環境を整えています。

これらの生活支援を通じて、利用者様の自立した生活を尊重しながら、できることは見守り、必要な部分だけを適切に援助する姿勢が重要です。訪問介護スタッフの温かい対応が、利用者様とご家族の安心感につながり、在宅での療養生活を支える基盤となっています。

混同しやすい薬の管理と入浴介助の違い

薬の管理は、訪問看護と訪問介護で対応できる範囲が明確に異なります。訪問看護では、看護師が服薬状況の確認だけでなく、薬の効果や副作用の観察、飲み合わせのチェックまで行います。医師への報告や服薬方法の指導も含まれ、医療的な判断を伴うケアが可能です。

一方、訪問介護では薬を飲むタイミングでお声がけをしたり、水を用意したりといった間接的なお手伝いのみとなります。入浴介助についても同様に、訪問看護では入浴前後のバイタルサイン測定や皮膚の状態観察など、医療的な視点からのチェックを行います。訪問介護の入浴介助は、身体を洗う、着替えを手伝うといった身体介護が中心です。

以下の表で、薬の管理と入浴介助における両サービスの違いを整理しました。

「薬の管理」の対応範囲比較
訪問看護と訪問介護で対応できる範囲の違い
訪問看護
医療的ケア対応
1
服薬状況の確認
飲み忘れや残薬の状況を専門的に確認
医療行為
2
副作用の観察
薬の効果や体調変化を医学的に評価
医療行為
3
飲み合わせチェック
複数の薬の相互作用を確認
医療行為
4
医師への報告
状態変化や気になる症状を報告・相談
医療行為
5
服薬指導
正しい飲み方や注意点を専門的に指導
医療行為
訪問介護
間接的支援のみ
1
服薬時間のお声がけ
決められた時間にお薬の時間をお知らせ
2
水の用意
お薬を飲むためのお水をご用意
3
その他の間接的支援
お薬を取りやすい場所に置くなどの環境整備
訪問看護(医療的ケア)
訪問介護(間接的支援)

このように、同じように見えるケアでも、医療行為を含むかどうかで提供できるサービスが異なるため、利用者様の状態に応じて適切なサービスを選択することが大切になります。

両方のサービスを併用する時の連携方法

訪問看護と訪問介護を併用する場合、スタッフ同士の情報共有が利用者様の安全と快適な生活を支える鍵となります。多くの訪問看護ステーションでは、訪問介護事業所と定期的に連絡を取り合い、利用者様の状態変化や生活上の課題を共有しています。

例えば、訪問看護師が血圧の変動を確認した際には、訪問介護スタッフに入浴介助の可否を伝え、安全に配慮したケアを提供します。また、訪問介護スタッフが食事摂取量の低下に気づいた場合は、訪問看護師に情報を伝え、医療的な視点から原因を探り、必要に応じて医師に報告する流れができています。

ケアマネジャーを中心に、医師、看護師、介護福祉士がチームとなって利用者様を支えることで、医療と生活の両面から包括的なサポートが実現します。この連携体制により、利用者様とご家族は安心して在宅での療養生活を送ることができるのです。

自分や家族に合ったサービスの選び方

どちらのサービスを選ぶべきか、判断に迷う方は多くいらっしゃいます。ここでは、医療的ケアの必要性や日常生活の支援ニーズ、料金体系、相談先について整理してご紹介します。

医療的なケアが必要な時は訪問看護を

病気や怪我の治療中で医師の継続的な管理が必要な方、在宅酸素療法や人工呼吸器などの医療機器を使用している方、リハビリテーションが欠かせない方には、訪問看護が適しています。看護師が医師の指示書に基づいて点滴や注射、褥瘡(床ずれ)の処置、服薬管理といった医療行為を自宅で実施できます。

バイタルサインの測定や病状観察を通じて健康状態を継続的に管理し、異常の早期発見にも努めます。24時間365日対応の訪問看護ステーションを利用すれば、夜間や休日の急な体調変化にも看護師が駆けつけ、適切な処置や医療機関への連携を行うため、ご家族の負担や不安を大きく軽減できるでしょう。訪問看護師の具体的な仕事内容については「訪問看護師の仕事内容と働き方|現場経験者が語る転職の魅力」で詳しく紹介しています。

日常生活の支援が中心なら訪問介護を

病状が安定していて医療処置の頻度が少なく、主に食事や入浴、排泄といった身体介護や、掃除、洗濯、調理、買い物などの生活援助が必要な場合は、訪問介護が適しています。介護福祉士やホームヘルパーが定期的に自宅を訪問し、利用者様の自立を支えながら日常生活をサポートします。

訪問介護では医療行為はできませんが、食事介助や入浴介助を通じて身体的な負担を軽減し、家事援助によって清潔で快適な生活環境を維持できます。ご家族の介護負担を減らし、利用者様が住み慣れた自宅で安心して暮らし続けられるよう、きめ細やかな生活支援を提供しています。

料金体系と保険適用を確認する方法

介護保険や医療保険を利用した場合の自己負担額は、利用者様の所得や要介護度、サービス内容によって異なります。介護保険で訪問看護や訪問介護を利用する場合、一般的には1割から3割の自己負担となり、ケアプランに基づいて月々の利用限度額が設定されます。

医療保険で訪問看護を利用する際も、年齢や疾患により負担割合が変わります。具体的な費用についてはケアマネジャーや訪問看護ステーションに相談すれば、丁寧に説明してもらえるため、遠慮なく問い合わせてみましょう。事前に料金体系を確認しておくことで、計画的にサービスを活用でき、経済的な不安も軽減できます。

比較項目 介護保険 医療保険
主な対象者 65歳以上で要介護・要支援認定を受けた方 40~64歳でも特定疾病(16種類)により要介護認定を受けた方は対象 年齢を問わず医師が訪問看護の必要性を認めた方 要介護認定がない方、または厚生労働大臣が定める疾病等に該当する方
自己負担割合 1割~3割 サービス費用の一部を負担し、残りは介護保険から現物給付。所得に応じて決定(第2号被保険者は原則1割) 1割~3割 年齢・所得に応じて決定(6歳未満2割、6~69歳3割、70歳以上は1~3割)
適用条件 要介護・要支援認定が必要 ケアマネジャーが作成するケアプランに基づいて利用 医師の訪問看護指示書が必要 かかりつけ医に相談し、指示書の交付を受ける
利用制限 要介護度に応じた支給限度額あり 限度額内であれば回数制限なし(限度額超過分は全額自己負担) 原則週3回まで 特定疾病等や特別訪問看護指示書がある場合は週4回以上利用可能
※上記は一般的な内容です。具体的な費用や適用条件は、ケアマネジャーや訪問看護ステーションにご相談ください。

迷った時の相談先と24時間対応の安心

訪問看護と訪問介護のどちらが適しているか判断に迷う時は、まずケアマネジャーや主治医に相談することをおすすめします。ケアマネジャーは利用者様の状況を総合的に評価し、最適なケアプランを作成してくれます。主治医は医療的な観点から訪問看護の必要性を判断し、訪問看護指示書を発行します。

24時間365日対応の訪問看護ステーションに直接相談することも可能です。夜間や休日でも看護師が対応できる体制がある事業所なら、急な体調変化にも迅速に対処でき、ご家族の安心感が大きく高まるでしょう。

すえひろ訪問看護ステーションでも、ご相談の段階から丁寧にお話を伺い、利用者様とご家族が安心して在宅療養を送れるよう、適切なサービスをご紹介しています。看護師として訪問看護の現場で働くことに興味がある方からのご相談も歓迎しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。訪問看護と訪問介護の違いについて、それぞれの役割や現場での実際の業務内容まで詳しくお伝えしてきました。ここで改めて、この記事の重要なポイントを3つにまとめてご紹介します。

  • 訪問看護は医師の指示に基づき看護師が医療的ケアを提供し、訪問介護は介護福祉士やホームヘルパーが日常生活の支援を行うという明確な役割の違いがある
  • 医療行為が必要な方には訪問看護、生活援助が中心の方には訪問介護が適しており、両サービスを併用することで医療と生活の両面から包括的なサポートが実現できる
  • 24時間365日対応の訪問看護ステーションを利用することで、夜間や休日の急な体調変化にも迅速に対応でき、ご家族の負担と不安を大きく軽減できる

訪問看護と訪問介護は、それぞれが専門性を発揮しながら利用者様の在宅生活を支える大切なサービスです。医療的ケアと生活支援という異なる役割を理解し、ご自身やご家族の状況に合わせて適切なサービスを選択することで、安心して住み慣れた自宅で暮らし続けることができます。サービス選びに迷われた際は、ケアマネジャーや主治医、そして訪問看護ステーションに遠慮なくご相談ください。すえひろ訪問看護ステーションでは、足立区の皆様が安心して在宅療養を送れるよう、経験豊富な看護師が24時間365日体制で丁寧にサポートいたします。また、訪問看護師として地域医療に貢献したいとお考えの方からのご相談も心よりお待ちしております。

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