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訪問看護師の仕事内容と働き方|現場経験者が語る転職の魅力

「訪問看護師として働いてみたいけれど、実際にどんな仕事をするのだろう」「病院とはどう違うのか」と疑問に思われる看護師の方は多いでしょう。

訪問看護は、利用者様が住み慣れたご自宅で安心して療養生活を送れるよう、専門的な看護ケアを提供するサービスです。一人ひとりの利用者様とじっくり向き合い、その方らしい生活を支える深いやりがいがあります。

この記事では、訪問看護師の具体的な業務内容から一日のスケジュール、働く魅力まで、現場の実体験をもとに詳しく解説します。病院勤務との違いや転職のメリットも含めて、訪問看護という働き方の全体像をお伝えしますので、キャリア選択の参考にしていただければと思います。

訪問看護師の具体的な仕事内容

訪問看護師は、健康状態の観察から日常ケア、ご家族への支援まで幅広い看護業務を担当します。ここでは、実際の業務内容を3つの観点から詳しく解説します。

健康状態の観察と医療処置

訪問看護師の基本的な業務として、利用者様の健康状態を正確に把握することが最も重要です。

バイタルサイン測定では、血圧・脈拍・体温・呼吸数を定期的にチェックし、前回訪問時との変化を細かく観察します。糖尿病の方には血糖値測定を行い、医師の指示に基づいてインスリン注射を実施することもあります。

医療処置では、褥瘡の処置が特に重要です。創部の状態をアセスメントし、適切な洗浄・薬剤塗布・ドレッシング材の選択を行います。点滴や注射、カテーテル交換、人工呼吸器の管理といった高度な医療行為も、医師の指示書に基づいて安全に実施します。

常に利用者様の状態変化を見逃さず、異常時には速やかに主治医へ報告し、適切な対応を取ることが求められます。

療養生活を支える日常ケア

服薬指導では、処方薬の正しい服用方法を説明し、薬の効果や副作用について分かりやすくお伝えします。お薬カレンダーの活用や飲み忘れ防止の工夫など、利用者様の理解度に合わせた方法を一緒に考えます。

栄養管理においては、病状や嚥下機能に応じた食事内容をアドバイスし、水分摂取量の確認も行います。リハビリ支援では、理学療法士や作業療法士と連携し、日常生活動作の維持・向上を目指した運動指導を実施します。

入浴介助や清拭、排泄ケアなどの身体介護も、利用者様の尊厳を大切にしながら丁寧に行います。清潔で快適な生活環境を整えることで、在宅療養の質を高めています。

家族への指導と精神的支援

ご家族への支援も訪問看護の重要な役割です。

介護方法の指導では、安全な移乗の仕方や体位変換の方法、褥瘡予防のポイントなどを実演を交えて丁寧にお伝えします。緊急時の対応についても具体的に説明し、どのような症状が見られたら連絡すべきかを明確にします。

精神的支援として、ご家族の介護負担や不安な気持ちにしっかりと耳を傾けます。介護疲れを感じているご家族には、利用できる介護サービスについて情報提供を行い、ケアマネジャーとの連携を図ります。

ターミナルケアの場面では、痛みの緩和や精神的な支えとなる関わりを通じて、利用者様とご家族がかけがえのない時間を穏やかに過ごせるようサポートします。

訪問看護師の1日のスケジュール

訪問看護師として働く際の1日の流れを時系列で解説します。朝の準備から夕方の記録作成まで、実際の業務スケジュールを確認していきましょう。

午前の業務(8:30~12:00)

8時30分頃に出勤し、夜間対応があった場合の申し送りや利用者様の状態変化について、スタッフ全員で確認を行います。

次に、担当する利用者様のケアプランや前回の訪問記録を読み返し、本日の処置内容を把握します。血圧測定器や体温計などの基本的な医療機器に加え、褥瘡処置用のガーゼや点滴セットなど、必要な医療材料を準備して訪問バッグに整理します。

午前9時頃から1件目の訪問を開始します。一人当たり30分から1時間程度のケアを提供し、移動時間を考慮しながら、午前中に2〜3件の利用者様宅を順次回ります。各訪問先では、バイタルサイン測定や服薬管理、必要に応じて医療処置を実施します。

午後の訪問業務(13:00~17:00)

昼休憩を挟んで、13時頃から午後の訪問業務が再開されます。午後は比較的時間に余裕があるため、利用者様との会話を通じた心理的サポートや、ご家族への介護指導に時間をかけることができます。

カテーテル交換や褥瘡処置、在宅酸素療法の管理など、専門的な医療処置も実施します。利用者様の健康状態に変化があった場合は、主治医への報告や相談を速やかに行います。

ケアマネジャーやリハビリテーション職種との情報共有も重要な業務です。利用者様の生活状況や身体機能の変化について、多職種チームで連携を取りながら、より良いケアプランの検討を行います。

事務所での記録業務(17:00~18:00)

17時頃にステーションに戻ると、一日の訪問業務を振り返りながら看護記録を作成します。利用者様の健康状態や実施したケア内容、ご家族の様子などを詳細に記録し、チーム内での情報共有を図ります。

主治医への報告書作成や介護保険関連の書類整理なども行います。翌日の訪問スケジュールの確認と準備も欠かせません。必要な医療材料の補充や機器の点検を行い、24時間対応のステーションでは、夜間のオンコール体制についての引き継ぎを行って一日の業務を終了します。

訪問看護師として働く職場環境

地域密着型の訪問看護ステーションでは、スタッフ同士が家族のような温かい関係性を築いています。お互いに支え合いながら働ける環境が整っており、困った時はいつでも相談できるという安心感が、質の高いケア提供につながっています。

病院勤務との働き方の違い

病院勤務から訪問看護に転職すると、時間の使い方が大きく変わります。病棟では限られた時間で多くの患者様を担当しますが、訪問看護では一人の利用者様にじっくりと向き合う時間があります。

移動時間は次の訪問の準備を整えたり、気持ちを切り替えたりする大切な時間として活用できます。また、夜勤がないことで生活リズムが整い、家族との時間も確保しやすくなります。

利用者様のご自宅という生活の場でケアを提供することで、その方らしい療養環境を一緒に考えられる充実感は、病院勤務では得られない特別な体験です。

病院勤務と訪問看護の働き方比較
転職を検討されている看護師の方へ、働き方の違いをわかりやすくご紹介します
病院勤務
  • 多くの患者様を担当
  • 限られた時間での看護
  • 2交代・3交代制の勤務
  • 医療設備が充実した環境
訪問看護
  • 一人の利用者様とじっくり向き合う
  • 30分~90分の訪問時間
  • 日勤のみ(夜勤なし)
  • 利用者様の生活の場でケア
時間の使い方
病院勤務
1人あたり5~15分程度
複数の患者様を効率的に回る必要があり、一人ひとりにかける時間は限定的
訪問看護
1回の訪問30分~90分
一人の利用者様にしっかり時間をかけて、丁寧なケアが可能
利用者との関わり方
病院勤務
治療が最優先
病院のルールに従った入院生活
医療的な処置が中心
訪問看護
その人らしい生活を支援
利用者様の価値観を尊重
生活全体を包括的にサポート
勤務体制の違い
病院勤務
夜勤あり
2交代制・3交代制
生活リズムが不規則になりがち
土日祝日も勤務あり
訪問看護
夜勤なし
日勤のみ(オンコール対応あり)
生活リズムが整いやすい
土日祝日休み(年間休日120日程度)
訪問看護への転職で変わること
移動時間は次の訪問の準備や気持ちの切り替えに活用でき、
家族との時間も確保しやすくなります。
利用者様の自宅でケアを提供することで、
その方らしい療養環境を一緒に考える充実感を得られます。

地域密着型ならではの関わり方

足立区で長年信頼を築いてきたすえひろ訪問看護ステーションでは、利用者様やご家族との関係性が非常に深く、まさに「地域の看護師」として親しまれています。長期間にわたってケアを継続することで、利用者様の性格や好みを理解し、その方に最も適したアプローチを見つけることができます。

「○○さんが来てくれると安心する」「家族のように思っている」といった温かいお言葉をいただくことも多く、看護師冥利に尽きる瞬間です。

近隣の医療機関や介護事業所との連携も密接で、利用者様を中心とした多職種チームが自然に形成されます。お孫さんの成長を一緒に喜んだり、季節の行事を大切にしたりと、生活に寄り添った関わりができることも、地域密着型ステーションならではの魅力です。

充実した教育体制とサポート環境

新しく入職するスタッフには、経験豊富な先輩看護師によるマンツーマンの指導体制を整えています。最初の2週間は先輩と同行訪問を行い、利用者様との関わり方や記録の書き方、緊急時の対応方法を実践的に学べます。

その後も定期的な振り返りの時間を設け、困ったことや不安なことがあればいつでも相談できる環境を維持しています。月1回の勉強会では最新の医療知識や技術を学び、外部研修への参加も積極的に支援しています。

24時間体制でのオンコール対応についても、最初は先輩がフォローに入るため、夜間の緊急対応に対する不安も徐々に解消されていきます。

まとめ

最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。訪問看護師として働くことに興味をお持ちの皆様に、現場の実体験をもとにした具体的な業務内容をお伝えできたでしょうか。この記事で紹介した内容から、特に重要な3つのポイントを改めてご紹介いたします。

  • 訪問看護師は健康状態の観察・医療処置から日常ケア・家族支援まで、利用者様の在宅療養を支える幅広い専門的な看護業務を担当する
  • 病院勤務とは異なり一人ひとりの利用者様とじっくり向き合う時間があり、夜勤がない働き方でワークライフバランスを保ちながら深いやりがいを得られる
  • 地域密着型ステーションでは充実した教育体制とサポート環境が整っており、訪問看護未経験者でも安心してキャリアをスタートできる

訪問看護は、利用者様が住み慣れたご自宅で安心して療養生活を送れるよう支える、とても意義深い仕事です。少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度見学にお越しください。あなたの看護師としての新たな可能性を、私たちと一緒に見つけてみませんか。

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